大きかったので展示せず、保管したはずが…… 富士通が優勝旗を紛失

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 富士通は16日、今年1月1日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で陸上競技部が獲得した優勝旗を紛失したと発表した。日本実業団陸上競技連合を訪問して謝罪した平松浩樹・執行役員常務は「栄誉あるものをお借りしているという認識が十分でなかった。本件は全ての責任が会社にあり、(陸上部)の出場辞退などは考えていない」と述べた。

 旗は縦106センチ、横115センチで、付属の棒は201センチ。新型コロナウイルスの影響で来客が少なく、サイズも大きいため、展示せずに、当初は東京都内の本社内の総務部門で保管していたという。

 ところが、優勝旗を日本実業団陸上競技連合に返す準備を始めた11月27日、優勝旗がなくなっていることに気づいたという。

 本社の事務所は6月以降にフロアを移動しており、これに伴い廃棄物の処分や保管品の移動を繰り返していた。優勝旗は6月12日時点では所在を確認できていたというが、紛失、誤廃棄、盗難などの可能性も含めて探したり調べたりしたものの、見つかっていないという。

 ニューイヤー駅伝は今年で65回目だった。日本実業団陸上競技連合によると、今回紛失した旗がいつから使われていたかは分からないという。

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