〜 2004年9月の錦絵コ−ナ− 展示品のご紹介 〜
作品名 | 狸の戯 |
年代 | 不詳 |
作者名 | 不詳 |
狸<タヌキ>が、不思議な力を使って、借金をしようとする人を押さえつけている様子が描かれています。手前には、借金の証文やハンコが描かれています。左上に「となりのせんきをづつうにやむ(隣の戦機を頭痛に病む)」と書かれ、幕末期の朝廷と幕府の対立を風刺したものと思われます。絵のなかには「佐渡国同三狸」、「茂林寺文福狸」とあり、それぞれ、ずる賢い狸として知られる佐渡のボス狸(二ツ岩団三郎)と、人間に恩返しをする「文福茶釜<ブンブクチャガマ>」の狸をさしています。 |