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東芝一号機ものがたり

1985年 世界初のラップトップPCの開発

世界初のラップトップPCの画像 技術を結集し、携帯性・小型化・省電力化を追求。ラップトップPC開発の牽引者として市場を創造。
世界初のA4ノートブックPC(Dynabook、海外名T1000SE)の写真

補足1

世界初のラップトップPC(J-3100海外名T3100)の写真

補足2

デスクトップPCを中心にオフィスのOA化が始まっていた1985年(昭和61)頃、東芝はノートブックPCの開発に着手した。机に置け、しかも持ち運びができるサイズが要求されてきていることを直感し、「机上の革命」と「携帯の革命」を使命とし、「だれでも、いつでも、どこでも使える」ノートブックPCの開発を始めた。

利用者に便利な形態(軽薄・短小)を実現するために、さまざまな利用シーンを想定。市場にはデスクトップ向け部品しかなかったが、ノートブックPC実現のためにハードウェア部品の仕様を決め、厚さ19mmの超薄型FDD、厚さ15mmのキーボードをメーカと共同開発した。HDDは容量を2倍に出来る2.5型をメーカに依頼。また内蔵する薄型CD-ROMも開発した。表示装置はプラズマ、液晶などの平面型ディスプレイに、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池は部品メーカと共同開発。部品開発もコスト削減と供給問題対策のために、必ず2社以上のベンダーを確保していた。

また、理想とするノートブックPCを作り上げるため、様々な要素部品を開発した結果、超小型で薄型のHDD、FDD、CD-ROM、DVD-ROM/RAMなどの記憶装置、軽量かつ薄型の低消費電力の平面型プラズマ及び液晶式ディスプレイ装置、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などのハイテク部品/装置群の市場が飛躍的に増大し、一大産業を形成することになった。

省電力化を実現するため、マイコン制御の電源コントローラを初採用。省電力機能(レジューム機能、一定時間キーの入力がないとき、画面の消灯、CPUの低速化/停止、FDDやHDDの停止などを指定可能など)を実現。これはノートPCには必須の機能となった。またワープロや表計算ソフトをPCに初めてバンドルし、日本独自仕様からいち早く、世界標準のOSを採用した。

1986年(昭和61)には世界で初めて、超小型3.5型HDDを内蔵したラップトップPC「J-3100(海外名T3100)」を開発実用化。1989年(平成元)に世界初のA4サイズのノートブックPC、「DynaBook(海外名T1000)」を開発実用化、 1996年(平成8)にはさらに小型のミニノート「Libretto」を開発実用化し、携帯性、省スペース(軽薄短小)化、省電力化を追求した製品群を早期に開発、実用化した。これにより当社は、ノートブックPC市場を創造して、リーダの地位を確立したのである。

これらの新技術に対し、業界紙や一般紙から数々の受賞をしたが、1989年(平成元)大河内記念財団より大河内生産記念賞を受賞している。


1.世界初のA4ノートブックPC(Dynabook、海外名T1000SE)

2.世界初のラップトップPC(J-3100海外名T3100)

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