国際【中国高速脱線】浙江省で高速鉄道2両が橋から落下 「新幹線型」車両、脱線事故か2011.7.24 01:53

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【中国高速脱線】
浙江省で高速鉄道2両が橋から落下 「新幹線型」車両、脱線事故か

2011.7.24 01:53
中国浙江省で高速鉄道の車両が橋から転落し、乗客の救助作業に当たる人たち=23日夜(AP)

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中国浙江省で高速鉄道の車両が橋から転落し、乗客の救助作業に当たる人たち=23日夜(AP)

 【上海=河崎真澄】中国国営新華社通信によると、中国東部の浙江省温州市付近で23日午後8時34分(日本時間同9時34分)ごろ、同省杭州市から福建省福州市に向かっていた高速鉄道「D3115」が脱線事故を起こし、車両2両が地上20~30メートルの高架橋から転落した。少なくとも11人が死亡、89人が病院に運ばれたが、死傷者は多数に上っているとの報道もる。

 この路線は、杭州から福州まで740キロの行程で、各車両にはほぼ満席の100人前後の旅客が乗っていた可能性がある。

 中国中央テレビなどは、列車は別の高速鉄道車両に追突され、高架橋から落下し、雷雨などの悪天候が原因の可能性があると報道。事故は衝突によるものとの報道もあり、情報は錯綜(さくそう)している。

 北京の日本大使館や上海の日本総領事館などが、事故に日本人が巻き込まれていないかどうか、情報収集にあたっている。

 事故を起こした列車は、在来線の路線に日本からの技術導入で製造された新幹線型の「動車」と呼ばれる車両を走らせたもので、「和諧号」と総称される。

 事故現場は、6月30日に開業した北京-上海間の「中国高速鉄道(中国版新幹線)」とは異なる。ただ、中国版新幹線は先月の開業以来、故障や電気系統の不具合などトラブルが相次いでいるほか、中国鉄道省の幹部が、「安全性よりも『世界一』のスピードなどを優先させた設計だった」などと中国紙に暴露して波紋を呼んでいた。

 中国の高速鉄道は2007年に初めて導入されたばかりだが、昨年末にすでに総延長約8千キロに達し、15年までにこれを1万6千キロにする計画で、急ピッチな建設や路線拡大に安全管理が追いつけるかどうか、疑問視されていた。

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中国浙江省で高速鉄道の車両が橋から転落し、乗客の救助作業に当たる人たち=23日夜(AP)
中国浙江省で高速鉄道の車両が橋から転落し、乗客の救助作業に当たる人たち=23日夜(AP)

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