Cidre Story
ニッカシードル誕生物語

1957年
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早すぎたシ-ドル


昔のボトル2種類フランスのシードルを日本人好みの風味に改良したものが日本で発売されたのは、高度経済成長期を迎える前のことでした。最初のうちは珍しさも手伝って売れたものの、残念ながら、シードルが受け入れられることはありませんでした。当時はお酒を清涼飲料水のような感覚で楽しむ習慣はほとんどなく、低アルコール飲料という言葉すらなかったためです。

酔えないお酒
売れなかったもうひとつの理由は、当時親しまれていたリンゴ酒のようには酔えないお酒だったから、と言われています。 それもそのはず、醸造用アルコールを添加し、度数が十数度もあるリンゴ酒に比べ、アルコールを添加せず、リンゴの自然発酵でつくられたシードルのアルコール度数は4度だったのです。

試行錯誤を重ねても...
ニッカシードルは、フランス産のシードルに改良に改良を重ね、 日本人好みの風味に仕立て上げてようやく世に出ました。そして、発売後15年の間に、ボトルデザインも3回変えています。 そうした努力にもかかわらず、時代はまだ、シードルに追いついていなかったのでした。

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