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  • ベネズエラがコロンビアと断交 左翼ゲリラの活動めぐり対立


     22日、カラカスの大統領府でマスコミと言葉を交わすベネズエラのチャベス大統領(AP=共同)

     【リオデジャネイロ共同】南米ベネズエラの反米左翼チャベス大統領は22日、隣国コロンビアと断交すると発表した。左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)がベネズエラ領内に宿営し活動、同国がこれを黙認しているとコロンビア側が批判したのに反発した。大統領はコロンビアとの国境に「全面的非常態勢」を敷くよう命令。対米路線の違いなどで波乱含みの両国関係は再び緊張感を増している。

     チャベス大統領は「全面的な断交以外に手段はない。尊厳の問題だ」と表明。コロンビア側は「誤った決断だ」と遺憾の意を示した。

     両国は2008年3月、コロンビアがFARC掃討作戦として隣国エクアドルに越境して攻撃。エクアドルが反発し断交すると、友好関係にあるベネズエラもこれを支持してコロンビアを非難、国境に軍を派遣するなどし両国関係は一時「凍結状態」(チャベス大統領)にあった。

      【共同通信】