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氷水かぶり Coolに難病支援/セレブ続々動画投稿 寄付7億円超

2014.8.18 00:00

テネシー州ノックスビルでは16日、名門・テネシー大学アメフト部のブッチ・ジョーンズ監督が選手らに氷水をかぶらせてもらい、難病支援の輪に加わった(AP)

テネシー州ノックスビルでは16日、名門・テネシー大学アメフト部のブッチ・ジョーンズ監督が選手らに氷水をかぶらせてもらい、難病支援の輪に加わった(AP)【拡大】

 「氷水をかぶるか、寄付をするか」。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者支援を目指す新しい形のチャリティーが、実業界からプロスポーツ、ハリウッド、ホワイトハウスにまで、米国の有名人の間で広がっている。マイクロソフトのビル・ゲイツ元会長(58)やフェイスブックの最高経営責任者(CEO)、マーク・ザッカーバーグ氏(30)ら大物セレブたちがバケツに入った氷水を頭からかぶる動画を続々と投稿し、夏休み中のバラク・オバマ大統領(53)も“挑戦者”に指名された。寄付金も約2週間で760万ドル(約7億7800万円)に上った。

 ■次の挑戦者を3人指名

 ALSは全身の筋肉が動かなくなり、歩行や呼吸が困難になる難病。米大リーグ・ヤンキースの往年の名選手、ルー・ゲーリッグ(1903~41年)や英理論物理学者、ステーブン・ホーキング博士(72)らが罹患していることで知られ、まだ有効な治療法がわかっていない。

 今回のチャリティーは「アイス・バケット・チャレンジ」と称され、マサチューセッツ州に住むALS患者の元大学野球選手、ピート・フレーツさんのアイデアで7月末から始まり、ALSについて社会で広く認知してもらい、闘病支援の輪を広げるのが目的。挑戦者に指名された人は自分がバケツに入った氷水を頭からかぶっている動画をフェイスブックなどの交流サイトで公開するか、100ドル(約1万円)を支援団体の米ALS協会に寄付するかを選択するのがルールだ。そして、次の挑戦者を新たに3人指名し、指名された人は24時間以内に氷水か寄付かを選ぶ。両方選択することも可能で、びしょぬれになりながら、なお寄付する人も多い。

 これまでに政界では、ケネディ一族の20人以上が並んで一斉に氷水をかぶる動画を公開。ロバート・ケネディ元司法長官(1925~68年)の妻、エセルさん(86)はオバマ大統領を次の挑戦者に指名。CNNによると、オバマ氏は氷水をかぶる姿は披露しなかったが、エセルさんの指名に敬意を表して寄付を表明した。

 ■ALS協会「広がりに感激」

 実業界ではザッカーバーグ氏が14日に、氷水を頭から浴びる動画を公開。挑戦者にゲイツ氏やフェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグ氏(44)らを指名した。ゲイツ氏は「マークに指名されたからには受けなくてはならない。みんなの役に立つ物も作ろう」などと語り、ブランコ状の「氷水かぶり装置」を自ら作製するシーンとともに氷水をかぶる動画を15日に投稿。サンドバーグ氏も15日に同僚ら十数人とともに氷水をかぶった。

 15日には他にも、アップルのティム・クックCEO(53)、アマゾンのジェフ・ベゾフCEO(50)らも競うように自ら氷水をかぶり、動画を投稿。「まさか、この人までも? 億万長者は寄付だけしておけばいいのに」などといった驚きの声とともに、全米で大きな反響を呼んだ。

 米ALS協会で資金集めを担当する責任者のランス・スローター氏は「ほとんどの人はALSについて認識が乏しく、これまで人に説明するのも大変な病気で、資金集めはとても困難だった。それがこんな奇抜な方法で支援の輪が広がるとは、感激だ」と話している。

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