第44回 ドラマアカデミー賞
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最優秀作品賞

「ごくせん」
日本テレビ系
「ごくせん」が圧倒的強さで戴冠!
出演
原作=森本梢子/脚本=江頭美智留、横田理恵、松田裕子/演出=佐藤東弥、大谷太郎、渡部智明/主題歌=「NO MORE CRY」D-51/挿入歌=「絆」亀梨和也/出演=仲間由紀恵、亀梨和也、赤西仁、生瀬勝久、谷原章介、乙葉、速水もこみち、小池徹平、小出恵介、酒井敏也、モト冬樹、阿南健治、内山信二、金子賢、マギー、池田有希子、脇知弘、東幹久、井上順、宇津井健ほか
解説
仁侠一家出身の教師・ヤンクミこと久美子(仲間)と、ワルぞろいの3年D組に起こる騒動を描く痛快学園コメディーの第2弾。正義を貫くヤンクミのタンカやふだんのマヌケぶり、竜(亀梨)、隼人(赤西)ら美少年クラスのノリなど、魅力的な“お約束”で誰からも愛される物語に。家族や友情の大切さを直球で伝え、最終回の視聴率は32.5%を記録。まさに日本中が笑って泣いた!

主演男優賞

江口 洋介
「救命病棟24時」フジ系
江口洋介がハマリ役進藤で3度目の受賞
天才外科医・進藤役で、'99年、'01年に続いて3シリーズ連続受賞の快挙達成! 静かだが強さを秘めた語り口、毅然としたたたずまいは健在、穏やかさを増した進藤の人間的成長を違和感なく表現。絶望的な状況でも「進藤がなんとかしてくれる」と感じさせる“ヒーロー”的存在感は圧巻だった。

「救命病棟」パート1、2に続いて3シリーズ連続の受賞を決めた江口さん。撮影では、トロフィーを手にして「相変わらず重たいね〜。指紋つきやすいんだよね、コレ」と懐かしそうに眺めていました。今回の進藤役に関しては、「パート1、2に比べて成長して大人になっていたぶん、ちょっと説教クサイところもあったよね。金八先生か進藤先生か、ぐらいの(笑)」と茶化しながらも、「それこそ“金八先生”みたいに、この作品を待ってくれてる固定ファンがいるんだなって感じるよね」と感慨深げ。「1シーンに何百カットも撮ったりする嘘みたいな撮影で、毎日夜中までかかるし、僕ら以上にスタッフはもっと寝れなくてフラフラになってる。でもそこまで出来るっていうのも、多くの人が見てくれてるという気持ちで乗り切れる部分って大きかったな〜」と、作品のもつパワーの大きさを噛みしめていました。江口さんいわく「フジテレビの人は、次のシリーズもやりたがってた」らしいので、また進藤先生に会える日もそう遠くないかもしれません!
主演女優賞

仲間 由紀恵
「ごくせん」日本テレビ系
仲間由紀恵が圧倒的強さで主演部門4度目の制覇!
無敵の腕っぷしと熱いハートで生徒を守る教師・久美子役。“タンカを切って悪を片づける姿はとことん熱く、いろんな意味でズレすぎ!な天然ぶりはとことんコミカルに”のメリハリはさらにパワーアップ。ヤンクミの表情の幅も前より広がり、仲間にしかできないキャラの魅力で作品を引っ張った。

圧倒的な強さで主演女優賞を手にした仲間さんは、「ごくせん」を振り返って「スタッフのほとんどが前作と同じメンバーでチームワークはばっちり。作品を作っている間、演出、制作、技術どのパートにも“前作よりいいものを作ろう”って気持ちがあって。そういう雰囲気が嬉しかった」と笑顔。冬のロケだったことで肉体的には厳しく、体調がすぐれないこともありましたが、そんなスタッフの姿に気が引き締まったと語ってくれました。また、生徒役の男子たちにも「本当に元気がいいんですよ、彼らとは先生としてではなく仲間として付き合ってましたね」と“パワー”をもらっていたとのこと。しかし、たびたび発生する男子生徒との「卒業するぞ!」「オー!」といったやり取りのシーンについては「あれはもう、一人でやっている感じです」と意外な発言。「その場は一人で突っ走って、皆がついてきてるかは、後でVTRで確認してました(笑)」だそうで、一番元気がいいのは仲間さん本人だったのかもしれませんね。

助演男優勝

亀梨 和也
「ごくせん」日本テレビ系
三つどもえの混戦を抜け亀梨和也が初受賞
3年D組の不良生徒・竜役。バカ騒ぎにボソっとツッコむクールなキャラがハマっていて、抜群の存在感。不登校に悩んだ冒頭から徐々に気を許していく芝居も巧みで、たま〜に見せる素直な笑顔にはクラクラ! 作品の大きな楽しみである“イケメン”生徒の中核を担うカッコよさで大ブレークした。

「ごくせん」で大きく成長を見せた亀梨くんは、インタビューで「近所の子供たちが、『サインちょーだい』って言ってくるようになったんですよ。いままで寄り付きもしなかったのに(笑)。満面の笑みで応えましたよ」と微笑。また、「竜の学生服の裏ボタンって、弟が地元で買ってきてくれたものだったんですけど、撮影終わったら『くれよって』ねだられました。あげなかったけど(笑)」などそのブレイクぶりは身近なところで様々なエピソードを生んでいるようです。「ごくせん」への愛着は今も衰えることなく、「今でも家に帰ってやることがないと、見ちゃうんですよ“ごくせん”。前作も合わせて本当に面白いです。一話目とか見ると、自分がまだ役になりきれてない感じがまた面白いんですよ」と繰り返し視聴。でも、続編については「あったらOBとして出たいですね、本当に。でも竜って卒業したら留学って話も出てたりしたから、同窓会とかやってもらっても俺だけいなかったりして…」と一抹の不安を抱えているようでした。
助演女優賞

長谷川 京子
「Mの悲劇」TBS系
マッチレースを制して長谷川京子がV
死んだ恋人の復讐のため、衛(稲垣吾郎)を追い詰めていく美沙役。美しさと冷淡さを兼ね備えた表情やたたずまいを前面に出して、サイコかつミステリアスな存在をみごとに演じ切った。物語の後半、真相が明らかになる中で、罪の意識にさいなまれる姿も痛々しく、これまでにない演技の幅で新境地を開いた。

新人俳優賞

大泉 洋
「救命病棟24時」フジ系
“北”が生んだ超大物俳優・大泉が新人賞獲得!
三枚目の看護師・佐倉役。ナースにこき使われ、患者と心通わせる場面など、随所で緊迫した物語を和ませ、ムードメーカー的役割を果たした。

「ドラマの現場でも、川岡大次郎くんが冗談で『テレビジョンの新人賞、大泉さんで決まりですよ!』なんてよくおだててくれてたんだけど…ホントに僕でいいんですか!?」と、とにかく大喜びしてくれた大泉さん。取材が終わり、記者がトロフィーを片付けたあとも興奮冷めやらず、「スミマセン、もう1回見せてもらっていいですか?」とリクエスト。「携帯もってきます!」と慌ててカバンを取りにいき、ご自身の携帯電話のカメラで記念撮影スタート。マネージャーさんが撮ってくれた写真を見て、「もうちょっとアップでもう1枚お願い!」と撮りなおしたり、メモリーがいっぱいになってしまったので、古い画像を一生懸命消してまでトロフィーの写真を撮ってくれてました。
音楽賞

「優しい時間」
フジ系
主題歌「明日」は、アメリカのインストゥル音楽の巨匠、アンドレ・ギャニオンの曲を平原綾香が歌い上げたもの。森の雪景色の中、心が締めつけられるようなせつない歌声が感動を誘った。挿入歌「ありがとう」も平原の曲。

「ジュピター」では色々な賞をもらった平原さんですが「明日」での受賞ははじめて。「『明日』はセカンドシングルで出した後、再リリースなんかも経験していろいろ苦労してきた曲なんです(笑)。今回の受賞でこの子(「明日」)も一人歩きできたなぁと思います」と平原さん。ドラマが終了した後も倉本聡先生とは富良野塾の劇に招待されたりと交流をしているそうです。「倉本さんがこの曲を聴きながら脚本を書いてらしたと聞き、うれしく思いました。たしかにドラマを見ていても、雰囲気にピッタリな感じがしましたし、ドラマの世界が曲の解釈をより深めてくれたと思います」。

監督賞

若松節朗、水田成英ほか
「救命病棟24時」フジ系
病院内の混乱状態をスピード感あふれる映像で切り取り、見る側が息を止めるほどの臨場感を演出。一方で、アップを効果的に使い、登場人物の絶望や苦悩をリアルに伝えた。
脚本賞

福田靖
「救命病棟24時」フジ系
東京で地震が起こるという重厚なテーマを、緻密な取材で説得力をもって描き切った。「今はみんなが被災者なんです」など、震災の過酷さをリアルに表現した名ゼリフも多数。
ザテレビジョン特別賞

「富豪刑事」制作スタッフ
「富豪刑事」テレビ朝日系
深田恭子が全10話で71セット着用した衣装はすべて1セット約1000万円相当、同じものは着ないなど“富豪”というキャラクターを豪勢に表現したファッションが話題に。膨大な衣装集め、毎回保険をかける、HPで写真とブランド名を公開するなどスタッフのこだわりと労力を評価。
タイトルバック賞

フジテレビCG制作部 冨士川祐輔
「不機嫌なジーン」フジ系
仁子(竹内結子)が、ハリスホークなど、劇中で登場した動物と戯れるほのぼのとしたタイトルバック。CG合成などの技術を駆使したとはいえ、違和感なく“共演”が成立している。



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