番組・イベント最新情報 「とれたてフジテレビ」

一覧へ戻る

湊かなえ、三浦しをん、角田光代の短編小説を、オムニバスドラマ化。
『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』

更新日:2015/11/25

『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』

永作博美、土屋太鳳、鈴木京香ら、超豪華キャストが集結。

2016年1月4日(月) 21時~23時24分

 フジテレビでは、2016年1月4日(月)21時から大型スペシャルドラマ『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』を放送する。『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』は、湊かなえ三浦しをん角田光代という現代を代表する3人の女性作家たちの傑作短編小説を映像化したオムニバスドラマ。彼女たちの作品は、その多くがこれまでドラマや映画などで映像化されてきたが、今回のドラマでは3作品全てが、これまで映像化されていない短編小説を題材にしている。小説原作のドラマは、限られた放送時間の枠内で、原作を改変した形で制作されるものが多いが、『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』は、短編小説だからこその味わいをいかし、原作の長さのまま映像化したいという思いから企画され、“大人の鑑賞に堪えうるミステリー”をテーマに制作される、現代を生きる様々な世代の女性たちが抱える“秘密”と“ウソ”にまつわる珠玉のミステリードラマ。

『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』第一話は、湊かなえ原作の「ムーンストーン」(ハルキ文庫刊『サファイア』所収)。主人公の私は、市議会議員の妻。閑静な高級住宅街に暮らし、何不自由なく暮らしているかのように見えたが、夫が県会議員選挙で落選したことをきっかけに、彼から日常的なDV被害を受けていた。ある日、夫の暴力から娘を守ろうと抵抗したはずみで、夫を殺してしまう。逮捕され警察から取り調べを受ける私のもとに、ある女性が現れる。物語は、私の中学時代の回想とシンクロしながら進行し、最後には驚がくの展開が待ち受ける…。「ムーンストーン」には、主人公の私に永作博美、私を訪ねる女性に檀れい、私を取り調べる刑事役に村上淳、私の夫に滝藤賢一、夫側の弁護士に柄本明という豪華キャスト陣が集結。また、監督は映画「神様のカルテ」シリーズ(2011年、2014年)、映画「トワイライト ささらさや」(ワーナー・2014年)などで知られる深川栄洋が務める。

『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』第二話は、三浦しをん原作の「」(新潮文庫刊『天国旅行』所収)。毎朝、通学バスで登校する高校生の香川亜利沙の日課は、憧れの先輩・立木尚吾の横顔を眺めること。図書委員の亜利沙は、図書室で仕事をしながらも、テニス部で練習に励む立木の姿を追ってしまう。そんな憧れの立木がある日突然、学校のテニスコートで焼身自殺をする。一瞬の出来事に衝撃を受けた亜利沙だったが、その後、立木と親しかった楢崎初音とともに自殺の原因を探っていく。果たして、立木に死を選ばせたものとは…?「炎」には、主人公・亜利沙に土屋太鳳、立木の元彼女・初音に門脇麦、立木に村上虹郎、亜利沙の担任で社会科教諭・木下に柄本佑と、今注目の若手俳優陣が参加。監督は、寺島しのぶ主演の映画「ヴァイブレータ」(2003年)で、「第25回ヨコハマ映画祭・監督賞」をはじめ、40以上の国際映画祭で数々の賞を受賞、その後も映画「軽蔑」(2011年)、映画「ストロボ・エッジ」(2015年)など、多くの話題作を提供し続けている廣木隆一が務める。

『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』第三話は、角田光代原作の「平凡」(新潮社刊『平凡』所収)。宮本紀美子は、結婚生活も20年を越え、近所のスーパーでパートをしている主婦。子供はおらず、夫との会話の中に子作りの話題が出なくなって久しい。紀美子がテレビをつけると、紀美子の中学・高校の同級生・榎本春花が出ていた。春花は、人気料理研究家で、テレビに出ない日はないほどの有名人になっていた。彼女の活躍を見るにつけ、自分が地味で不幸に思えてしまう紀美子は、春花に会えば、退屈な毎日から脱却できるのではと考え、ツイッターを介して連絡を取る。しばらく返信はなかったものの、突然、春花から「会いたい」というメッセージが入る。喫茶店で20年以上ぶりに再会を果たす二人。思い出話に花を咲かせる中、突然、春花が「わたし、人を殺したかも」とつぶやく…。「平凡」には、主人公・紀美子に鈴木京香、榎本春花に寺島しのぶ、紀美子と春花の高校時代の教育実習生・宮本に染谷将太、紀美子の夫に寺脇康文と、「ムーンストーン」、「炎」同様に豪華キャスト陣がずらりとそろう。監督は、近作に映画「アントキノイノチ」(2011年)、映画「スレイヤーズ・クロニクル」(2015年)などがあり、来年には映画「64-ロクヨン-」(前編・後編)の公開を控える瀬々敬久が務める。

 上述したキャスト陣の他にも、「ムーンストーン」、「炎」、「平凡」の3作それぞれに、三浦友和が刑事として出演。三浦演じる刑事が全く異なる3作品を連結させる役割を担い、各作家の独立した短編作品が、まるでリレー小説のように一連のドラマとして連なりを見せることもこのドラマの見どころの一つとなっている。湊かなえ、三浦しをん、角田光代という現代を代表する女性作家たちの珠玉の短編を、深川栄洋、廣木隆一、瀬々敬久という主に映画を舞台に活躍している監督たちが、永作博美、土屋太鳳、鈴木京香というそれぞれの世代のトップランナーと言っても過言ではない女優陣を主演に迎え紡ぎ出す、新春にふさわしい豪華絢爛なミステリー『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』に乞うご期待。

コメント

第一話「ムーンストーン」

永作博美

台本を読んだ印象について

「秘めているものが深くて広い作品だと感じました。湊さんの小説は、淡々と読み進められるのに、読むスピードと書かれている内容のギャップが大きくて、不思議な空間に連れて行かれるような印象があります」

演じられる私の人物像について

「非常に正義感の強い女性です。現代と中学校時代、二つの時代が出てくる作品ですが、中学校時代の体験が、大人になってどのように変化していくのかが描かれていきます。演じる“私”は、間違いなく正義感を持って生きてきたつもりだったけれど、ある日をきっかけに人生が止まってしまう。動き出すきっかけは何だったのか、そこがとても重要な一人の女性です」

深川監督とは初めてご一緒されますが、撮影に際して楽しみにされていることなど

「撮影はこれからですが、一度お話をさせていただきました。寡黙な方というイメージがありましたが、思った以上によくお話をされる方でした(笑)。いろいろな物事をすごく掘り下げて考えている方で、私自身は、今回の作品は映像で表現することが難しいのではないかと思っていたのですが、監督は“自信があります!”とおっしゃっていました。監督からは表現が非常に限られた中での“静のお芝居”の可能性を改めて追求したいというお話があり、とても面白い挑戦だと感じました。そういった挑戦を、テレビドラマの中で行うのは難しいことですので、参加させていただけることを大変ありがたく思っています」

自身の学生時代について

「しゃべる必要がなければ、しゃべらず、割と引き目で、一人遊びが上手な子供でした。参加しないわけではないのですが、積極的に“前へ”という感じではなかったです(笑)」

放送を楽しみにされている、永作さんのファンの皆さんへのメッセージ

「ある意味、挑戦的な、とても新しいアプローチで描く作品です。深川監督と一緒に、“新しい表現”をお見せできるよう頑張りたいと思っていますので、是非ご覧下さい」

第二話「炎」

土屋太鳳

台本を読んだ印象について

「この作品は、女性特有の、そして大人になる前の10代特有の物語だなと感じています。10代の女子が持つ、ある種の“怖さ”を煮詰めて、煮詰めて、“毒の結晶”にしたような作品だなと思いました」

先日、原作の三浦しをんさんが現場にいらっしゃいましたが、三浦さんの印象について

「すごく穏やかで、優しくて、柔らかい印象の方で、この方からどうしたら、この物語が持つ毒素のようなものが出てくるのかなと思いました(笑)」

亜利沙と初音との友情についても描かれていますが、女性同士の友情について、どのように考えていますか?

「友情によりけりだと思いますが、危なっかしい友情もあるのかなと思います。仲が良さそうに見えて、実は嫉妬していたり、焼き餅を焼いていたり、大好きだけど大嫌いというような愛憎の要素や、もしかしたら恋愛感情に近いものが、奥底に眠っているのかもしれません。男性同士の友情とは違って、複雑な“ブラックホール”のような感じだと思います」

門脇麦さんとは、『まれ』以来の共演となりましたが?

「『まれ』が終わって、別の作品ですぐに山崎賢人くんと一緒にお仕事をして、その次にこの作品で麦ちゃんと一緒になって、すごく縁を感じます。麦ちゃんは、どんな言葉よりも、“すごいな”という言葉が一番ぴったりきます。どうしたら、こんな表情ができて、こんな感情が出せるんだろうと思います。やっぱり、私にとって憧れですし、演じた亜利沙と初音の関係に似ているかもしれません。私はこれからも、麦ちゃんを追いかけていきます(笑)」

廣木監督の印象や、監督との現場でのエピソードについて

「監督とは初めてご一緒させていただきますが、以前からずっと監督にお会いしたくて、今回やっとその願いがかないました。もう、“私を(監督の世界観の中に)連れていって下さい”という感覚です(笑)。いつも現場に自分のカメラを持っていって、合間などで撮影するのですが、監督はどこから撮ってもカッコ良くて、絵になるんです(笑)。この現場で、一呼吸でも多く吸って帰ろうと思っています」

放送を楽しみにされている、土屋さんのファンの皆さんへのメッセージ

「誰の心の中にも“炎”のような何かが必ずあると思いますが、この作品で亜利沙という役としての“心の炎”と一緒に、今の私自身がこの作品と出会って生まれた“心の炎”を監督や、共演の麦ちゃんをはじめとした素晴らしいキャストの方々に引き出していただいたので、是非この“熱”を感じていただけたらと思います」

門脇麦

台本を読んだ印象について

「まず、原作を読ませていただいたんですが、煙に巻かれるような、夢を見ていたかのような、読み終わった後に“何だったんだろう?”と感じる、何とも言えない気持ちになるお話でした」

初音を演じる上で、意識したことは?

「演じるにあたって、特別に何かしようとは、あえてしていません。見てくださる方に、最後に“ああ、そうだったんだ”と感じていただけるように、普通にと言いますか、フラットに演じさせていただいています」

土屋太鳳さんとは、『まれ』以来の共演となりましたが?

「いつか、また一緒にできればいいなと思っていましたが、まさかこんなに早く再会できるとは思っていませんでした(笑)。『まれ』とは役柄も全然違うので、新鮮なような、懐かしいような気持ちです」

廣木監督の印象や、監督との現場でのエピソードについて

「監督とは、今回初めてお仕事させていただきましたが、以前から監督の作品が好きだったので、もうカッコ良すぎて、まぶしいくらいです(笑)。現場は、緊張感がありながら、でも芝居しやすい空気がずっと流れていてとても幸せな現場にいるなと感じて毎日撮影していました。こんなことを言ったら、怒られそうですが、監督はツンデレっぽい感じなんです(笑)。ツンツンしていながら、ニコッと笑うとすごくかわいいんです(笑)。緊張感とチャーミングのバランスが絶妙で、本当にステキな方です」

放送を楽しみにされている、門脇さんのファンの皆さんへのメッセージ

「今回のドラマは、女子高生のお話で、女子の思春期特有の空気がありながら、ミステリー要素も絡んでいて、あまりこういうお話はないのでは、と思います。映画監督である廣木監督が撮影するということもありますが、3本の短編が連なったショートムービーのように仕上がるのではないでしょうか。上質な作品になると思いますので、是非楽しみにして下さい」

第三話「平凡」

鈴木京香

台本を読んだ印象について

「原作とはだいぶイメージが変わった印象でしたが、年月を超えて“女性の友情”はどう続いていくのか、またどういう思いで対面し、再会を果たすのかなど興味深い内容は同じです。幼なじみは私がテレビや映画などに出る仕事に就いたことを、どう思うのかと想像しながら、役のことを考えました」

久しぶりに再会する女性友達同士の心情の動きがよく描かれていますが

「お互いに友情のかけがえのなさを感じているからこそ、会うまでは緊張するし、自分がつまらない大人になっていると思われたくないからこそ、少し背伸びもする…と、女性特有の心情が丁寧に描かれていると思います」

初共演となった寺島しのぶさん、初めてタッグを組む瀬々敬久監督の印象

「“春ちゃん”のイメージ通りで、台本で描かれているように快活で活発、そして才能あふれる女性ですので、ご一緒していてとても楽しいです。瀬々監督は、いつもエネルギッシュに現場を走り回られている印象で、作品がどんな仕上がりになるのか、楽しみです」

放送を楽しみにされている、鈴木さんのファンの皆さんへのメッセージ

「私が演じた紀美子は、“自分はこの生き方で良いんだ”と自信を持って言えるようなきっかけを、“春ちゃん”を通じて得ることになります。“自分の人生は、自分が今まで歩んできた道で良かったんだ”と思える瞬間をきっちりと描いて、皆さまにそれを見ていただくことが、今回のオムニバスドラマの醍醐味のように思います」

寺島しのぶ

出演が決まった際の気持ち

「華やかな春花役が、私で良いのかなと思いました」

演じられた春花を、どのような人物ととらえていますか?

「2つの顔を持っている女性だと感じました」

初共演となった鈴木京香さん、また瀬々監督の印象について

「鈴木京香さんは、いつまでも本当にきれいな方だなと思って、現場でも見とれていました。日傘を差している姿がとても似合う方です。瀬々監督は、とてもシャイな方、今度はぜひ映画でご一緒したいです」

放送を楽しみにされている、寺島さんのファンの皆さんへのメッセージ

「紀美子と春香、2人の女性の生き方や関係性など、どこか共感していただけるところがあるのではないかと思います。ぜひドラマをご覧いただきたいです」

編成企画 太田大(フジテレビ ドラマ制作センター)

「これまでに類を見ないコラボレーションが実現しました。現代を代表する3名の女性作家、主演経験者が多く集結した豪華な3組の俳優陣、話題作を放ち続けるヒットメーカーである3名の監督。3つのポジションでトップを走る方々による、常識や風習にとらわれない豪華な競演です。最後の最後に必ず『あっ』と言わされてしまう原作の短編だからこそ光る精緻な構成と驚がくの仕掛けはそのままに、映像だからこその迫力が加わった本格ミステリー。新春のスペシャル番組が一段落した頃に、大人の方々に震えるような衝撃を味わっていただきたく思っています」

番組概要

タイトル

『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』

放送日時

2016年1月4日(月) 21時~23時24分

キャスト

第一話「ムーンストーン」
永作博美檀れい、村上淳、滝藤賢一柄本明
第二話「炎」
土屋太鳳、門脇麦、村上虹郎、柄本佑
第三話「平凡」
鈴木京香寺島しのぶ染谷将太寺脇康文
第一話~第三話
三浦友和(特別出演)

原作

第一話「ムーンストーン」
湊かなえ(ハルキ文庫刊『サファイア』所収)
第二話「炎」
三浦しをん(新潮文庫刊『天国旅行』所収)
第三話「平凡」
角田光代(新潮社刊『平凡』所収)

脚本

第一話「ムーンストーン」
山室有紀子・深川栄洋
第二話「炎」
加藤綾子
第三話「平凡」
瀬々敬久

スタッフ

編成企画
太田大(フジテレビ)
プロデュース
浅野敦也
新井順子
監督
第一話「ムーンストーン」:深川栄洋
第二話「炎」:廣木隆一
第三話「平凡」:瀬々敬久
制作
フジテレビ
制作・著作
ドリマックス・テレビジョン

2015年11月25日 フジテレビ広報部 ※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。