「貿易政策と為替政策をリンクする議論には賛同しかねると伝えた」。4月25日(日本時間同26日未明)、米ワシントンでムニューシン米財務長官と会談した麻生太郎財務相は、会談後、記者団にそう強調した。4月から本格化した日米貿易交渉。農産物や自動車関連を巡る関税が注目されるが、その交渉に付随する為替についての議論も始まっている。
米国側は会談の内容を明らかにしなかったが、ムニューシン氏は通貨安誘導をけん制する「為替条項」を日米…
この記事は有料記事です。
残り1110文字(全文1322文字)
投稿にはログインが必要です。
井出晋平
毎日新聞経済部副部長(前北京特派員)
1975年、長野県生まれ。慶応義塾大文学部卒。98年毎日新聞社入社。神戸支局、富山支局を経て大阪本社経済部で電機、繊維・薬品、電鉄業界などを担当。2009年4月に東京本社経済部に移り、金融庁、商社・流通、日銀などを担当し、12年4月から中国総局。16年4月から経済部。30歳から中国語の勉強を始め、台湾に短期留学した。