宮崎県
に広く発達する宮崎層群の
青島
相(南部地域)最下部はSHUTO (1961)により鵜戸層の双石部層と命名されている。今回, 双石部層のシルト岩より一見, 掘足貝, 特にDentaliumに類似する化石を多数採集し, これを検討した。既知のDentalium, Terebrellinaあるいは, Makiyama等を比較検討したが, これらとは, 管状化石の殻質, サイズ, 彎曲の程度, 両端部の特徴, 表面彫刻, 色つや等で異なり, むしろ, Ditrupaに類似し, 上述の特徴は双石部層産種がDitrupaに属することを示すものである。しかしDitrupaの既存種には双石部層産の様な特徴をもつものがなく, Ditrupa miyazakiensis, n. sp.として区別された。
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