浜名湖の2人殺害、死刑確定 判決直前に上告取り下げ
阿部峻介
浜松市の浜名湖で2016年に男性2人の遺体が見つかった事件で、強盗殺人などの罪に問われた川崎竜弥被告(37)が15日の最高裁判決の直前に、上告を取り下げていたことがわかった。無罪を主張していたが、収容中の東京拘置所の所長に13日に取り下げる旨の書面を提出した。死刑とした一審・静岡地裁の裁判員裁判の判決が確定した。
川崎元被告は15日に面会に訪れた弁護士に対し、「刑が執行されることに納得した」と話したという。
一審判決によると、川崎元被告は16年1月、元同僚の須藤敦司さん(当時62)を殺害して遺体を捨て、身分証明書を奪いマンションや車の所有権を自分に移したほか、同年7月、知人の出町優人さん(当時32)を刃物で刺殺して遺体を捨てた。一審は、現場マンションに出入りする事件前後の行動や財産移転の手続きなどから元被告の犯人性を認めた。二審・東京高裁も判断を支持していた。(阿部峻介)
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