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【英総選挙】
保守党318 全議席確定 開票作業終了
【ロンドン=岡部伸】8日に投票が行われた英総選挙(定数650)は9日夜、最後に残っていたロンドンのケンジントン・チェルシー選挙区で最大野党・労働党の候補者が当選し、全議席が確定した。
各党の議席は保守党318(改選前比12減)、労働党262(同33増)、スコットランド民族党(SNP)35(同19減)、自由民主党12(同3増)、民主統一党(DUP)10(同2増)、その他13となった。
保守党が政権維持のため協力を模索する北アイルランドの地域政党、民主統一党の10議席を保守党と合わせれば過半数となる。北部スコットランドの独立を掲げるスコットランド民族党は第3党の座を維持したが勢いを失った。
欧州連合(EU)残留を唱えた自由民主党は議席を増やしたが、EU離脱を決めた昨年6月の英国民投票で離脱派を率いた右派の英独立党(UKIP)は議席を失った。
投票率は68・7%と2000年以降の総選挙で最も高かった。