パ・リーグ東西対抗が10日、静岡・草薙球場で行われ、６―６で引き分けた。東軍のカブレラ（西武）と西軍の小久保（ダイエー）がともに２発ずつを放つアーチ競演。試合は東軍が３点を追う九回に５安打を集中して追いついた。通算成績は西軍の９勝５敗２分け。ＭＶＰには小久保が選ばれ、賞金100万円などが贈られた。

　“東西対抗男”小久保がＭＶＰに輝いた。２本塁打に２適時打と全打席で打点を稼ぐ４打数４安打４打点。96年にはやはり２発を放ってＭＶＰを獲得し、97、99年に１本ずつアーチをかけている相性の良さを思う存分発揮した。最後はサヨナラ負けの危機に内心ハラハラで「何とか同点で済んでホッとしました。何かここは相性いいですね」と笑みが絶えなかった。


　≪寺原　笑っちゃった≫高卒新人ながら６勝を挙げた寺原（ダイエー）が10月８日の日本ハム戦以来となる実戦マウンド。二回、カブレラに浴びた一発を「思わず笑っちゃいましたよ。シーズン中じゃ笑えないですけどね」と笑顔で振り返った。中村（近鉄）からはバット２本を譲り受けたそうで「いい人ですね！やっぱりこういう舞台はいいですね」と満喫していた。


　▼東軍　田中幸　（九回２死一、二塁から同点の左前打で優秀選手賞）まさか回ってくるとは思わなかった。東西対抗はあまりいい思い出がないからうれしいですね。