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元大関魁皇の銅像 JR直方駅前に完成

  • 完成した銅像に触れる浅香山親方

 直方市出身で大相撲の元大関・魁皇(現・浅香山親方)(42)の銅像が同市のJR直方駅前に完成し、26日、親方も出席して除幕式が行われた。

 銅像は、史上最多の通算1047勝などの記録を築いた魁皇関をたたえようと、地元の政財界や旧後援会などが発案。昨年7月に建立委員会を発足させ、福岡市の彫刻家・片山博詞さん(51)に制作を依頼した。費用をまかなうため、同年9月から1年間寄付を募った結果、目標の1600万円を上回る2281万6993円が集まった。

 銅像の高さは2・3メートル、重さは約400キロ。手に塩を握り、取組に向かう魁皇関の闘志を表現しているという。除幕に先立つ記念式典で、向野敏昭市長は「(魁皇関は)努力することの大切さを教えてくれた特別な存在。像は多くの人に元気と勇気を与えてくれるだろう」と述べた。

 その後、親方の母校・市立直方第二中の吹奏楽部のファンファーレを合図に親方らが除幕すると、集まったファンらから歓声が起こった。親方は「皆さんに応援してもらえたおかげで魁皇の名を多くの人に覚えてもらった。像を見て触れて、これからも忘れずにいてもらえれば」と語った。

 小学校時代に4年間担任を務めた松尾光江さん(77)も除幕に駆けつけ、「うれしい。強い意志を感じる目がそっくりです」と感慨深げな表情を見せた。制作した片山さんは「多くの人に喜んでもらえたようで良かった」と満足そうだった。

 除幕式には約3000人(市発表)のファンらが詰めかけた。市立直方東小5年の坂田海南みいなさん(11)は「大きくて強そう」、祖母の真純さん(61)は「銅像が建つと、改めてすごい人なんだなと感じます」と話していた。

2014年10月27日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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