九州産業交通ホールディングスが公表した熊本市中央区桜町の再開発計画の完成イメージ図 |
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九州産業交通ホールディングス(熊本市)は31日、同市中央区桜町の熊本交通センターホテルで会見を開き、桜町一帯で進める再開発計画の施設概要を発表。矢田素史社長は「政令指定都市・熊本の顔にふさわしい魅力と活力あふれる街づくりを進めたい」と計画実現に意欲を示した。
計画では、伝統と歴史を継承する新たな交流拠点「熊本・新城下まち」をコンセプトに2015年春から既存建物の解体に着手、18年春の完成を目指す。
計画地南側から望む完成イメージ図によると、中心に1階平面式のバスターミナルを整備。乗り換えの際の移動距離を短くし、バリアフリーにも配慮する。現在、産交ビルや立体駐車場、県民百貨店がある南側にコンベンション施設と商業施設を配置し、上部を遊歩道で結ぶ。北側には熊本城が眺望できるホテルとマンションを計画している。
会見で、矢田社長は「熊本市が整備する歩行者空間『シンボルプロムナード』とも積極的に連携し、交流人口の増加や地域発展に寄与したい」。コンベンション施設で参画する熊本市の坂本純観光文化交流局長も「全体スケジュールに遅れないよう計画を進める」と支援体制を強調した。(田川里美)