このコラム第1回でご紹介した、マキタ学級秋の恒例行事「マキタ学級大文化祭」。今年は10月25日にLoft、Loftプラスワン、新宿FACE（旧リキッドルーム）の3ヶ所同時オールナイト開催が決定しております。今年に入ってからすぐに学級会議を何度も重ねて鋭意準備中です。歌舞伎町一帯を使ったロックフェスにしてみせます。 楽しみにしていてください！

そんな大文化祭にまつわる思い出を。

昨年もたくさんの出演者の方々とお客さんに支えられたことは言うまでもありませんが、ウチノ個人的にものすごく思い入れのある念願の方に出ていただきました。

その方とは、サンプラザ中野さん。

初めてテレビで見たのがおそらくウチノが小学校3〜4年生の頃だったと思います。
坊主頭にサングラスという、小学生には衝撃的なビジュアルでトーク番組に出演されていたのを覚えています。その時は爆風スランプの名前も知らず、ただただそのビジュアルだけが脳裏に焼きついていました。

そしてハッキリと爆風の曲との出会いを覚えているのが母の実家で見ていた小学校6年生の時の紅白歌合戦。
あのサングラスに坊主の人がめちゃめちゃカッコイイ曲を歌っている！なんだこの熱いものは！ビビビビー！
体に電流が走った気がしましたね。それが初めてRunnerを聞いた時でした。

紅白を見て クラスの男子グループの中でも同じ衝撃を受けたやつが何人かいました。その中の1人の兄ちゃんがRunnerのカセットテープを持っているということで、次の日からその友達は兄ちゃんのカセットから歌詞を聞き取っては毎日僕らに2〜3行ずつ教えてくれるようになりました。そんな彼を僕らは英雄扱いです。1週間くらいでその歌詞は完成しついに曲の全内容が判明しました。しかしまだ音源を自分で買いに行くという発想がなく、次第にテレビで頻繁に流れるようになったのを聞いては繰り返し歌って覚えたものでした。

当時Runnerをキッカケに爆風スランプを好きになった人は「ランナー族」なんて言われて初期のファンとは別の扱いで語られていましたね。長男のウチノはなかなか小学生で自力でロックに触れる機会がなく、もっと早く出会えていたらな〜なんて自分の年代を恨んでみたりも。もちろん遡って爆風のCD全部聞きましたけどリアルタイムで見ることができていたらもっと幸せだったなぁ。

爆風スランプの情報を知りたいと思いながらもバンド雑誌なんて存在を知らなかった小学生ウチノは、なぜか月刊明星に目をつけて毎月少しだけですが掲載される爆風スランプ情報を見ては興奮していたものです。
爆風が買い続けた明星の表紙になった時には嬉しかったなぁ。爆風スランプと宮沢りえが表紙ですから。画期的です。今でも大切に実家にとってあります。

そこからリアルタイムの爆風スランプを追いかけ、中学2年生のときについにライブを見に行きました。といっても国立代々木第一体育館の2階席、めちゃめちゃ遠かった。しかもその日の昼に原宿をぶらついていたらかつ上げにあい、なんとか帰りの電車賃500円は返してもらったものの楽しみにしていたコンサートグッズは1つも買えず・・・バカヤロー！
でも初めて見るロックコンサートの音量や熱気や、そしてなにより大好きな曲たちにしびれました。同じ空間にサンプラザ中野がいるよ！って思うとなんとも言えない興奮がありました。

高校生以降は何度もライブに行きました。台風上陸中の渋谷EGGMANで雨漏りのする中のライブや、厚木鮎祭りの野外ステージなんてのも行きましたね。日清パワーステーションでのライブも好きだったなぁ。

大学に入って初めてインターネットというものを学校で触ったんですが、1997年当時中野さんはすでに自身のHPを持っていらっしゃったんです。そのトップページにメールアドレスが書いてあるじゃないですか！
ウチノは自分で音楽をやっていることもあり、なんとなくミーハーなファンとは思われたくないという考えからファンクラブやファンレターというものに手を出していなかったのです。が、メールなら自分でも許せる気がしていきなり長文のメールを送ってました。自分がどれだけ爆風が好きなのかということを、とにかく書きなぐりました。
本人はきっと読んでくれるだろうけど、山のように来るメールの中のひとつだから内容が伝わるかもわからない、でも少しでも自分の文章を中野さん本人が目にしてくれればという一心で。

そしたらなんと、あの「サンプラザ中野」から返信が来たんですよ！「応援ありがとう」と。鳥肌が立ちました。小学生のころから雲の上の人がまさか自分に返事をくれるなんて。そりゃもう人生の一大事です。
その後もあまりしつこくメールし過ぎないようにと自制しながらも出し続けました。
しだいに名前を覚えてもらえるようになり、それがきっかけでボイストレーナーの先生を紹介してもらったり、爆風スランプのコピーバンドでワンマンライブをしたときのオープニングのコメントを録音してもらったりもしました。

爆風スランプは曲ももちろん好きですが、そんなところから垣間見れる人間性もとっても尊敬できるから今もファンでい続けられるのかなと思います。ミュージシャンには音楽以外の要素での評価は必要ない、という考え方ももちろんあるとは思いますが、ウチノの中野さんに対するファン心はそれだけでは説明がつかないですね。

そんな流れがあった中で昨年の大文化祭。マキタ学級渾身のイベントですからウチノとしても一番出ていただきたい方に声をかけない手はない！と。そしたらなんと・・・OKいただきました！しかもLoftプラスワンでギター伴奏のみのアコースティックライブ！
「Runner」「大きな玉ねぎの下で」「月光」「旅人よ」と爆風の名曲を惜しみなく歌ってくださいました。
そのライブのMCで中野さんが「今日ここにくることになったのはマキタ学級のウチノ君に呼ばれてね・・」ウチノのことを話してくれているではありませんか。
初めて国立代々木体育館で50mは離れたところから見たライブをまさか自分のイベントで目の前で・・・。人生なにかひとつを長く続けているといいこともあるものです。

つい夢中になってしまいました。キャベジンはもういいです。なんだか胃の調子が戻ってきました。
みなさんもきっと自分の思い入れのあるミュージシャンがいると思います。ウチノファンタジーもいつかそんな素敵なミュージシャンになれたらと、気合を入れなおしてツアーをまわってきます。

それでは今週も決まりごとなんで、最後にアレいってみますか。

ほがらかなおじいちゃん子のウチノは、幼少期にかわいがってくれたじいちゃんから
「おじいちゃんは死んだらね、しん君（←ウチノのこと）の背後霊になるからね」
と言われ、子供ながらに背中にじいちゃんを背負ってがんばろうと決意をしたあの日。
まだ健在のじいちゃんが長生きすることを祈って

チャンスは1回、いくぞ！

ウ「ほ〜が〜ら〜か〜」

皆「うっちゃん！」

また来週！

文◎ウチノファンタジー【マキタ学級】

LIVE INFO

～マキタ学級、青春38きっぷの旅～
【神戸】
2008年6月18日（水）@神戸VARIT.
マキタ学級presents『RockerRoom!! in 神戸』
開場18:00/開演18:30
前売2000円/当日2500円（各1D別）
出演：マキタ学級 / ザ・たこさん / メガマサヒデ / セックスマシーン / ほか
チケットぴあ：Pコード292-919
ローソンチケット：Lコード54881

【京都】
2008年6月19日（木）@京都都雅都雅
マキタ学級presents『RockerRoom!! in 京都』
開場18:00/開演19:00
前売2000円/当日2500円（各1D別）
出演：マキタ学級 / モーモールルギャバン / シナトラ / 涌井慎 / マカロニボニー
ローソンチケット：Lコード54889

【静岡】
2008年6月20日（金）@浜松メスカリンドライヴ
開場18:00/開演18:30
前売2000円（各1D別）
出演：マキタ学級 / 虎あげは / Gift / MOTHER / ほか
チケットぴあ：Pコード292-484

【東京】
2008年6月29日（日）@新宿JAM
☆ツアーファイナルは昼夜のワンマン公演！
『RockerRoom!!#11』～マキタスポーツ10th Anniversary～
開場15:30/開演16:00
前売2000円/当日2500円（各1D別）
出演：マキタスポーツ
『RockerRoom!!#12』～マキタ学級、青春38きっぷの旅-終着駅-～
開場19:00/開演19:30
前売2000円/当日2500円（各1D別）
出演：マキタ学級
ローソンチケット（Lコード：78514）は各共通でチケットの種類が選べます。
昼夜通し券は前売3000円（各ドリンク別）もあります。

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