財務省と金融庁の再統合も 大臣兼務、両立に懸念麻生内閣で中川昭一財務相が金融担当相を兼務することになり、財政と金融行政の分離が見直される可能性が出てきた。麻生太郎首相は24日の就任会見で「役所を1つにするかは(兼務を)やってみなければ分からない」と述べ、財務省と金融庁の再統合に含みを持たせた。 ただ、再統合には「財金分離」を支持する民主党など野党の反発が必至。財務相として補正予算の成立などに取り組む傍ら、金融危機に瞬時に対応しなければならない金融相を務められるのか、という懸念も出ている。 「財金分離」は、旧大蔵省の検査官が銀行などから過剰な接待を受けていた事件をきっかけに1998年、旧大蔵省から金融監督庁が切り離されて始まった。2000年に金融庁に改組。これまで財務相が金融相を兼務した例はなかった。 前任の財務相の伊吹文明氏は最近の国際金融の混乱を踏まえ、兼務を支持する考えを表明した。麻生首相は「財金分離は意味がない」との見解とされる。
【共同通信】
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