結いの党は18日、都内で結党大会を開き、政界再編をめざす方向性を前面に打ち出した。東京都知事選でも、再編への足がかりとして期待する細川護熙元首相の支援を決めた。

 江田憲司代表は「自民党の1強多弱の中で、政治理念と基本政策の一致を大前提に野党勢力を結集していく。これが結いの党の第一の使命だ」と強調した。都知事選については「細川氏とは脱原発の方向性、都市経営に民間活力を導入していく方向性、バラマキはしないという方向性は一致できると判断した」と支援の理由を述べた。

 大会では「政党の枠を超えた政策協議を積極的に進める」「小異を捨てて大同に就く気構えを持つことが重要」とする今年の運動方針も決定。「日本維新の会とは近い将来の合流に向けて党対党の政策協議に入り、早期の合意を目指す」と明確に打ち出した。

 大会には民主党の松原仁国会対策委員長や、日本維新の会の浅田均政調会長、生活の党の小沢一郎代表も来賓として出席した。小沢氏は「政権担当能力のある政党が実現できるように心から願っている」とあいさつ。細川氏からは「政界に風穴をあけ、日本の未来を切り開く先頭に立つことを期待します」との祝電が届き、披露された。