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2003年度から、NECトーキン(株)、(株)ユニオン精密、東海大学と共同で、使用済み商品の解体を容易にする部品の量産技術開発に取り組んでいます。
2004年度は前年度に開発した締結部品のコストダウンと締結力の向上を図り、通信機器分野での実用化に向けて検討を進めました。この締結部品は、TiNi系※の形状記憶合金を用いたワッシャです。図のように使用時に閉じているワッシャが、加熱されると広がり、ねじの頭から抜けて締結されていた2つの部品を容易に解体できます。
今後さらに量産技術の検討を進めながら、通信機器だけでなく、広く家電商品にも展開していく計画です。
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※ TiNi系:チタン(Ti)とニッケル(Ni)の合金 |
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■「易解体」のしくみ |
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切れ目を入れた形状記憶合金ワッシャを用いた「ねじ」で部品を締結しておけば、約100度に加熱するだけでワッシャの径が拡大し、容易に締結が外れます。形状記憶合金ワッシャには、チタンとニッケルが50%ずつ含まれています。 |
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■携帯電話充電器の解体実験映像 |
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左の写真をクリックすると、QuickTimeムービーを御覧頂けます。 (QuickTimeプラグインが必要です。) |
(mov : 3.19MB) |
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リサイクルプラントでの解体効率向上 |
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家電リサイクルプラントにおける廃家電の解体は、現在は手作業が主となっており非常に手間と時間のかかる工程となっています。「易解体設計技術」を用いた製品の解体では、ベルトコンベアに加熱・冷却装置を設置するだけの簡単な設備で、人手に頼らず自動的に部品単位に分解できるため、従来の約1/10の時間で解体処理が可能※2です。 |
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■加熱による自動解体のイメージ |
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※2 液晶テレビ試作品による当社実験結果。 |
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リサイクルプラントでの解体効率向上 |
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工具を使った手作業による解体作業では、キズをつけずに取り出すことが困難な液晶パネルや基板などの重要部品、また手が届きにくい部分に配置された部品なども、設計技術を用いれば、容易に部品単位に分解できますので、リサイクル工程における再資源化率向上が図れます。 |
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