サウジで女性の自動車運転が解禁 現地女性が喜び語る

Roa Altaweli on her first drive to work in Jeddah, Saudi Arabia
画像説明, ロアさんは、運転して通勤できる喜びを語った

サウジアラビアで24日、女性の自動車運転が解禁された。首都ジッダに住む助産師のロア・アルタウェリさんが、初日の様子を語った。

私はいつもより早く起きました。興奮していて眠れなかったのです。

今日、私は車を運転して出勤します。後部座席に乗らないのは初めてです。私がハンドルを握るのです。ジッダを自分で運転するなんてまだ信じられません。

サウジアラビアは今日、やっと女性の自動車運転禁止を解除しました。私は深夜まで起きていて、車で道路を走る女性たちの写真や動画を、ソーシャルメディアで眺めていました。

初日の道路は静かでした。学校はもう夏休みです。不安を抱える初心者ドライバーには悪いことではありません。父に付き添ってもらい、いくつかの助言や道徳的なサポートを得て、私は職場へ向かいました。

途中で警察とすれ違いましたが、違反を怖れることはありませんでした。私は運転免許を持っていて、サウジアラビアで合法的に運転しているのです。ドライブスルーでコーヒーを買ったら、バリスタが初めてコーヒーを提供する女性ドライバーだと言われました。

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私はバーレーンで助産師の勉強をしている時に運転していて、2005年から運転免許を持っています。休暇でドバイやポルトガル、米国に行った時に運転したので、国際運転免許も持っています。

バーレーンの免許を(サウジアラビアで)切り替えるのは簡単でしたが、運転試験を予約するのは難しかったです。とても需要があって、7月より前の予約は埋まっていました。幸運なことに私と妹は数週間前に空きを見つけ、初回で合格できました。

父や兄弟は私を応援してくれましたし、妹も運転免許を取ったので、解禁と同時に運転できるようになったのです。

私は助産師で、英国で助産学の博士号を取りました。欧州や先進国では救急車を待つ代わりに助産師が妊婦を病院へ運ぶ場合もあり、助産師が運転免許を持っていることは大変重要です。仕事に就く際、運転免許を持っていることが条件となることも多いです。

woman drives in Riyadh

画像提供, AFP/Getty

画像説明, サウジアラビアの女性はこれまで、運転手を雇って車で移動していた

私は今、ジッダの東側にある病院に着いて、正面ゲートをくぐろうとしています。誰も私の邪魔をしたり、凝視してきません。もう長い間、ここに運転してきているような気持ちです。

まだまだやるべきことはありますが、車を止め、病院に入るだけで力がみなぎってきます。今日は歴史的な日で、サウジアラビアの女性にとってこのような歴史的な日がもっと訪れる期待感に満ちているようです。