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ビバ!BANBA:ばんえい十勝
飼料代高騰に禁止薬物検出が追い打ち。揺れる厩舎経営 2007/12/14
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飼料代の値上がりに加え、禁止薬物の検出で揺れる厩舎経営

 ばんえい競馬の競走馬2頭から禁止薬物が検出されたことが明らかになってほぼ1週間−。まだ検出の経緯はつかめていないが、関係者によると飼料の添加物に混入された可能性も否定できないという。一方で、その飼料は今年に入って価格が急騰、ただでさえ厳しい厩舎(きゅうしゃ)経営を圧迫している。実情を取り上げてみた。
(敦賀陽平)

 競馬法の禁止薬物は、今回見つかったカフェインのほか、エタノールやニコチンなど52品目。ばんえい競馬では禁止薬物を使用した場合、投薬日から数えて9日間、アナボリックステロイドに関しては59日間、出走投票(エントリー)できない。
  また馬に与える餌は、エン麦やふすま(小麦の皮)など高カロリーの濃厚飼料のほか、牧草主体の粗飼料、栄養剤となる添加物の主に3種類。競走馬の場合、濃厚飼料に添加物を混ぜて与えることが多いが、今回の薬物問題では、厩舎経営を圧迫する飼料代の高騰も表面化した格好だ。
  とくにエン麦は、主産国・オーストラリアの干ばつなどによって輸入価格が上昇。帯広市内の飼料メーカーによると、昨年に比べ1キロ当たりの小売価格が、10円以上も値上がりしている。
  競走馬1頭の飼育料は1カ月平均で約6万5千円とされる。このうち7割が濃厚飼料代で占められるが、関係者の話をまとめると、「ここ数年で1万円ほど上がった」という。仮に10頭を飼育している厩舎なら、年間120万円の負担増となるわけだ。
  昨年度に比べ報償費自体が4割も削減されており、ある男性調教師は「厩務員の人件費もあり、やりくりに苦労している」と窮状ぶりを訴えている。

メーンレース紹介ホクトキングが軸

◇15日(土)
  ▽キリンビール賞(3歳以上430万下)近5走で3勝と波に乗るコーネルをメジロショウリキとミスターセンプーが追う展開。昇級初戦となるメダマにも期待。
◇16日(日)
  ▽第10R第26回十勝産駒特別(2歳十勝管内産駒選抜)逃げ一辺倒から前走控えて結果を出したニシキエースが連勝を狙う。決め手ならオレワスゴイが一枚上手か。最軽量のウィナーナナにも注目したい。
  ▽第11R師走特別(3歳以上オープン)今季未勝利ながら安定した障害力で好走を続けているホクトキングが軸。前走で積極的な先行策を見せたニシキダイジン、近走の充実ぶりが光る古豪シンエイキンカイが続く。
◇17日(月)
  ▽十勝おおぞら特別(3歳以上500万下)軽ハンディとなったエメラルドの勝機か。前走ゴール前よく追い込んだユウセイマーチ、先行するとしぶといコトノカツマ、好調タケトップクインも差はない。連勝中のブランドボーイは前走から50キロ増の重量がカギとなりそう。

うまナビ
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馬具(下)

 パドックやスタート地点へ向かうばん馬に注目すると、工芸品のような馬具=写真=を確認することができます。
  まず、頭部から順に代表的なものを紹介します。耳からハミをくわえた口を結ぶ「頭絡」は、手綱と結ばれ馬をコントロールするために用います。
  次に首飾りのような「がら」と「わらび型」があり、両肩にかかる重量を受け止めます。胸元には、レース中に手綱が絡まないように「胸じめキャップ」を装着します。
  わらび型から横に伸びる「よびだし」は、ベルト状の胴引きとつながり馬とそりを結びます。胴中央の「背づり」は、引くそりの重さを利用して足の滑りを防止します。
  これらの馬具は、農耕や運搬に馬を用いていた当時とほぼ変わらず、北海道の礎を築いた先人の英知が感じられます。

うまナビ
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エキサイテイングゾーンを一部舗装

 迫力あるレースをスタートからゴールまで間近で見ることができる「エキサイティングゾーン」の一部が、このほど舗装化された=写真=。
  これまで全面砂利敷きだったため、車いすやベビーカーでの立ち入りが困難だったが、今回の舗装化でよりバリアフリーの競馬場となった。
  足抜きが悪かった砂利敷きから、舗装化により走りやすさもアップ。馬たちに走り負けすることも少なくなりそうだ。もちろんハイヒールの女性もOK。これからは十分な防寒もお忘れなく。

調教師memo 岩本利春さん

 「調教師になって今年で3年目。馬を手掛けながら、レースを組み立てられるところに魅力を感じています」◇預託馬は16頭(新馬6頭)で、代表馬はアサヒセンショウとタカラオーシャンなど。石狩管内当別町出身。49歳。

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