自民・岸田氏、「政治とカネ」問題からの信頼回復を二階氏に要請
自民党広島県連会長を務める岸田文雄前政調会長は１２日、党本部で二階俊博幹事長と会談し、令和元年７月の参院選前に党本部から河井案里前参院議員の陣営に提供された１億５千万円の具体的な使途に関する国民への説明を要請した。河井氏らによる公選法違反事件など「政治とカネ」の問題が４月の参院広島選挙区再選挙の敗因となったことを踏まえ、この問題からの信頼回復を求めた形だ。
会談後、岸田氏は記者団に「（政治とカネは）党全体の問題だ。党としてしっかりと取り組む姿勢を示すことが大事だ」などと語った。
岸田氏はこのほか、河井氏ら不祥事を起こした議員が離党後に説明責任を果たしていないことから、その後も責任を果たすように促すことや、国会議員の有罪が確定し、当選無効となった場合に議員歳費を返還できるようにする法改正も申し入れた。
岸田氏の求めに対し、二階氏は「党としても至急対応しよう」などと応じたという。