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日本人拘束、イスラム国との解放交渉進まず

 【カイロ=酒井圭吾】シリアで湯川遥菜はるなさん(42)とみられる男性が拘束された事件で、拘束したとされるイスラム過激派組織「イスラム国」と、解放に向けて直接交渉を始めた別の武装組織のメンバーは22日、本紙の電話取材に対し、「『イスラム国』との戦闘が激化して状況が急変し、交渉は進まなかった」と明かした。

 湯川さんの無事は間接的に確認できたとしており、日本の外務省も情報収集を進めている。

 直接交渉を進めているのは、湯川さんと行動を共にしていた反体制派武装組織「イスラム戦線」。湯川さんが現在拘束されているとみられる同国北部アレッポ郊外バーブ村にメンバー4人を派遣し、当初は電話で交渉を始めたという。

 しかし、アレッポ周辺では22日朝から、対立する両組織の衝突が散発。予定していた両組織の面会は中止された。メンバーは「交渉は続ける。2~3日中には『イスラム国』側と面会するつもりだ」と話した。

2014年08月23日 11時21分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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