2005 年 7 巻 4 号 p. 015-026
セミトレーラ連結車を利用した国際海上コンテナの国内陸上輸送においては,総重量が車両制限令の一般的制限値を超える重量コンテナや高さ9’6”の背高コンテナに関してまだ通行上の課題も多い.また,国際海上貨物の効率的な輸送を実現するための,港湾と道路の連携を考慮したプロジェクトの評価にあたっては,大型車両の通行上のボトルネック等も勘案したフレームで検討を行う必要がある.そこで本研究は,通行制限に関する制度や現状について整理し,輸送ネットワーク上における通行不能箇所を抽出して海上コンテナ用セミトレーラ連結車の通行可能ネットワークを車種別に作成したうえで,これらボトルネックの解消効果の試算を行うものである.