愛の指輪も披露した荻野目洋子。幸せいっぱい

　「ダンシングヒーロー」「六本木純情派」などのヒットで知られる歌手の荻野目洋子（32）が結婚していたことが19日、分かった。お相手は高校時代の同級生で初恋の人でもあったプロテニス選手の辻野隆三（つじの・りゅうそう）選手（32）で、今月２日に入籍した。妊娠４カ月のダブルおめでたの荻野目は本紙の取材に「子供は最低でも２人欲しい。明るくにぎやかな家庭にしたい」と笑顔で喜びを語った。年明けから産休する。

　この日夜、レギュラー出演中のＮＨＫ衛星第２「ミュージックＡ」の本番直前、番組スタッフに結婚報告した荻野目。左手薬指にはダイヤのリングが輝いていた。「彼にきのう（18日）もらったばかり。彼がおばあちゃんの形見をネックレスにして大切に持っていたものを指輪にして贈ってくれたんです」と幸せいっぱいの笑顔。まだ目立たないおなかには４カ月目を迎えた赤ちゃんが。「男の子がいいですね」と語る彼女の表情に、ハンサムでやさしい夫への思いがにじんでいた。

　辻野選手とは東京・堀越学園高校３年生の時の同級生。当時、人気歌手として多忙な毎日を送っていた荻野目と、高校総体で優勝するなど日本テニス界のホープとして注目されていた辻野選手は、互いの家に遊びに行く両親公認の仲だった。しかし、辻野選手がプロを目指して渡米したこともあって、淡い初恋も半年で終止符が打たれた。

　その後、辻野選手は結婚し、５年ほど前に離婚。そして今年３月、２人は都内のレストランで偶然再会。「やっぱり気が合うね」とお互い高校時代の思いが変わらないことに気づき、あらためて交際がスタート。わずか半年で一気にゴールインした。入籍日は「上から読んでも下から読んでも2001・10・02になるから」との荻野目のアイデアで、2001年10月２日を選んだ。

　おめでたを知ったのは８月で、いわゆる“できちゃった婚”だが「５月に“結婚しよう”とプロポーズしてくれて、私も“しよう”って約束していた。その後赤ちゃんができた時はすごく喜んでくれました」とニッコリ。挙式の予定はないが、既に都内のマンションで新婚生活をスタートさせている。「本当に明るい人で、一緒にいる私まで明るくしてくれる。ケンカは一度もないし、チャーハンを作ってくれた時もあるし、後片付けもしてくれるし…」とのろけることしきり。

　仕事は年内いっぱいで区切りをつけ、年明けから産休に入り、来年４月25日の予定日に備える。「安定期に入ったら一緒にテニスをして、きちんと運動します」と早くもママの自覚も十分だ。

　≪海外挙式“白紙”≫海外での挙式やハネムーンを考えていたが、米中枢同時テロで「すべて考え直すことになっちゃって」と荻野目。24日に発売する新曲「ＬＯＶＥ」は昨年末に製作を決めていた楽曲で「この歌が彼との出会いを導いてくれたような気もする」とニッコリ。また、姉で女優の慶子（37）は、結婚＆妊娠の報告後「妊婦なんだから」と、カルシウム剤をどっさり持ってきてくれたという。

　◆辻野　隆三（つじの・りゅうそう）1969年（昭44）２月24日、東京都生まれの32歳。９歳からテニスを始め、全日本ジュニアで松岡修造を下すなど３連覇。高校卒業後渡米し、90年に帰国後はボリス・ベッカーと熱戦を繰り広げたり、全豪オープンで予選突破するなど活躍。現在、北日本物産の選手兼監督。１メートル76、73キロ。血液型Ｂ。

　◆荻野目　洋子（おぎのめ・ようこ）本名・辻野洋子。1968年（昭43）12月10日、千葉県生まれの32歳。84年「未来航海〜Ｓａｉｌｉｎｇ」で歌手デビュー。翌年「ダンシング・ヒーロー」が70万枚の大ヒット。その後も「六本木純情派」が60万枚、アルバム「ノン・ストッパー」が80万枚とヒットを連発。血液型Ｂ。