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ハイチ首都壊滅、死者数十万人の恐れも

13日、ポルトープランスで、がれきに埋もれた道路に座り込み、ぼう然とする市民ら=小西太郎撮影
13日、ポルトープランスで、崩壊した大統領府庁舎(後方)前に避難した市民ら。余震におびえていた=小西太郎撮影

 【ポルトープランス=吉形祐司】マグニチュード(M)7・0の地震に襲われたカリブ海の小国ハイチでは、13日、発生からまる1日たって被害状況の激しさがあきらかになってきた。

 国際赤十字赤新月社連盟(本部ジュネーブ)は人口約960万人のうち被災者が300万人に上ると推計。プレバル大統領は米CNNテレビに死者が「3万人から5万人」に達すると語る一方、ベルリーブ首相は死者が「数十万人に及ぶ」との懸念を示した。交通や通信インフラなどの壊滅的な打撃もあって、救援活動は難航している。

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 東隣のドミニカ共和国側から陸路入ったハイチの首都ポルトープランスは13日、建物が無残に崩れ落ち、無数の遺体が道ばたに並んでいた。ハエが飛び回り、腐臭が鼻を突く。

 生きのびた人たちは、余震による二次災害を避けて、市中心部シャンデマーズ地区の広場や郊外の空き地に避難していた。住民のリーダー格のジャン・マリー・ジェルボーさん(34)は「水がない。マットもない。何もない。国連も政府も機能していない。早く助けてほしい」と力なく訴えた。

2010年1月14日14時48分  読売新聞)
【写真特集】ハイチ地震 
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