阪急阪神ホールディングス(HD)の角和夫社長(阪急電鉄社長)は4日、阪急三宮駅で計画中の再開発について、「ホテルや商業施設、オフィスを備えた複合高層ビルを建設する」方針を明らかにした。駅東側の「神戸阪急ビル東館」を建て替え、高さ100メートル以上に高層化する予定。
神戸新聞社の取材に応じた。着工時期や外観などは未定だが、「神戸市と協議し、できるだけ早く案を固め、再建に着手したい」と述べた。
ビルに入るホテルは、同HDが手掛ける都市型ビジネスホテルが有力。「大規模な宴会場やレストランなどは併設しない」という。商業施設も「百貨店ではなく、駅に近接した利便性を生かした店舗を入れる」とした。
現在の東館(地下1階、地上3階)は、阪神・淡路大震災で全壊した「神戸阪急ビル」の本格再建までの暫定利用。建て替えに当たっては、震災前のビルの雰囲気を踏まえ、「神戸の玄関口にふさわしい外観にしたい」と意欲を示した。
また阪急が検討している神戸線と神戸市営地下鉄西神・山手線との相互乗り入れについて、角社長は「ここ数年以内に事業化するのは厳しい。ただ、新しいビルが乗り入れを邪魔しないようにしたい」と話した。
(桑名良典)
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