元日に「うるう秒」午前9時前に1秒調整

元日に「うるう秒」午前9時前に1秒調整
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世界の標準時を地球の自転に合わせるため、1日を1秒長くする「うるう秒」の調整が、1日午前9時前、1年半ぶりに行われました。
「うるう秒」は、地球が自転するスピードがわずかに変わることで生じる時刻のずれを調整するため、1日の長さを1秒長くするもので、1日に1年半ぶりに世界で同時に実施されました。

日本の標準時を管理している東京・小金井市の情報通信研究機構には、調整の瞬間を見ようと、家族連れなどおよそ400人が集まり、大きなデジタル時計を前にカウントダウンを行いました。

そして時計が「午前8時59分59秒」のあとに、「8時59分60秒」という通常はない1秒を表示すると、歓声を上げたり、写真に収めたりしていました。

子どもと訪れた近くに住む40代の男性は「ゆっくり過ごすのがいつもの元日だったので、貴重な経験ができました」と話していました。
また、両親と訪れた東京・国分寺市の小学4年生の男の子は「おもしろかったです。撮影した写真は携帯電話の待ち受け画面にしました」とうれしそうに話していました。

うるう秒の調整は1972年に制度が設けられてから今回が27回目で、前回はおととし7月に行われています。

一般のパソコンやスマートフォンなどは自動的に補正されますが、古いソフトなどを使っているシステムでは予期せぬ不具合が出る可能性があり、うるう秒を廃止すべきだという意見も根強く、国際的な議論が続いています。