八冠達成の藤井名人・竜王、地元の名誉市民に 愛知県瀬戸市が授与へ
松永佳伸
将棋界で初めて八冠独占を達成した藤井聡太名人・竜王(21)が、地元愛知県瀬戸市の名誉市民になる。市が提出した議案が8日、市議会で可決された。
市からは名誉市民章と功労金50万円が贈られる。授与式の日程は調整して決める。藤井名人・竜王には瀬戸市から2018年に初の市民栄誉賞が贈られ、愛知県も県民栄誉賞を贈ることを決めている。
藤井名人・竜王は、16年に史上最年少の14歳2カ月で四段に昇段。20年に最年少で初タイトルの棋聖を獲得し、その後も次々にタイトルを奪取した。先月11日に史上初の八冠独占を果たした。
瀬戸市の名誉市民は9人目となる。推挙した理由について川本雅之市長は「藤井さんの活躍は、ひたむきで真摯(しんし)な姿勢とともに郷土の誇りであり、広く市民に夢や希望を与え、本市の文化振興に寄与している」と話している。