新しい教育のカタチを考える

英国系インターナショナルスクール「マルバーン・カレッジ」、東京・小平に2023年開校へ

2022.04.19

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山下 知子
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インターナショナルスクールの開校が国内で相次いでいます。東京都小平市には2023年9月、英国系インターナショナルスクール「Malvern College Tokyo」(マルバーン・カレッジ東京)が開校します。英国では150年以上の歴史がある寮制の学校で、起業家教育を一つの柱にしています。日本ではどんな教育を展開していくのでしょうか。マルバーン・カレッジ・インターナショナルでアジア太平洋地区の責任者をつとめるロビン・リスターさんに話を聞きました。(写真は、マルバーン・カレッジ東京の校舎完成イメージ=マルバーン・カレッジ東京のホームページから)

ロビン・リスター

話を聞いた人

ロビン・リスターさん

マルバーン・カレッジ・インターナショナル(アジア・パシフィック)エグゼクティブ・アドバイザー

(Robin A. Lister)英国出身。英ハル大学で神学の学士号を得た後、大学院で教育資格を取得。米ハーバード大学で修士号、英セント・アンドリュース大学で博士号。1989年、宗教学・哲学の責任者としてマルバーン・カレッジへ。98年、同カレッジのロズリン・ハウス(寮)のマスターとなり、2007年に副学長、12年に上級副学長、17年にマルバーン・カレッジ香港の初代校長。20年から現職。

7番目の海外校

――なぜ日本に開校することになったのですか?

エジプトやスイス、中国、香港などで展開してきて、日本が7番目の海外校になります。東京はアジアのゲートウェー。アジア各国から生徒が集まりやすく、グローバルな学びが提供できると考えました。後ほどお話ししますが、英国が培ってきた教育が求められているとも感じています。

開校は2023年9月の予定で、この夏から募集を始めます。開校当初は、日本の小学生と中学生にあたるYear1(9月時点で5歳)からYear9(同13歳)を対象とし、27年までにYear13(同17歳)まで拡大します。最終的には計950人規模になります。学費は通学で年約300万円の予定です。

世界各国の大学入学資格となる国際バカロレア(IB)教育を実施します。英国系でIBを採用しているところは、日本国内では他にないはずです。

小平市に開校する理由はいくつかあります。一つは、東京の中心部まで1時間足らずで行ける、環境に恵まれた郊外であること。近くに一橋大や津田塾大などがあるアカデミックな環境も魅力的です。都心へ移った文化学園大の小平キャンパス跡地に開校し、既存の建物を改修して校舎や寮にします。

マルバーン・カレッジ香港の様子=同校提供
マルバーン・カレッジ香港の様子=同校提供
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