プロレスラーとしては、スタートラインにも立てませんでした。
どんなにツラくても逃げ出す気なんて最初からなくて、絶対に自分からギブアップはしないと誓っていました。
やっと、中途半端な自分も、何者かになれるって、そう思っていました。
プロレスラーって凄いです。
本当に、凄いです。
カッコ良すぎます。
でも、頑張っていたら誰でもなれる訳じゃないんだと思い知らられました。
現にワタクシも上谷沙弥、星野まなねと共に練習生として、死に物狂いで必死に練習してきましたが、なれませんでした。
間違いなく、人生で1番過酷な半年間でした。
新たに生まれた夢は、叶いませんでした。
膝の怪我もサポーターで保護しながらなんとかやっていましたが、他にも怪我をしてしまい、この先、プロデビューに向けて練習を続けていくことが難しい状況になったのは、
プロテストまであと2週間の頃でした。
悔しいねぇ。
未練残るねぇ。
でも、前を向かなくちゃならない。
夢に破れても、人生は続いていくのです。
今だから言えるけど、興味も知識もなかったプロレスに夢中になれた!
プロレスと言うものを好きになれた!!
今はもう普通にプロレスが好きです!!
この気持ちはこの先もなくしたくありません。
何らかしらの形で、プロレスに触れていたいです。
やりたい、なりたい気持ちは、なかなか断ち切れず、最近になってやっと心の整理がつきました。
…完全に未練がないとは言えませんが、当初はもう未練タッラタラでしたが。
どうにもならないこともあるのです。
これが、いわゆる、ザ・挫折なのだと身を持って感じました。
ワタクシはとても卑屈な(笑)性格なので、どうせ自分なんかがなれるはずなかったのだ…って考えて、そう思わなくちゃ逆にツラくて、、、
同じ11期練習生の上谷沙弥と星野まなねがプロテストに合格し、
誰よりもずっと近くで見てきた2人に、心の底からおめでとうって思った。
けど、
自分がプロテストを受けられなかったこと、
自分がプロレスラーになれないこと、
夢が夢のまま終わってしまうこと、
そりゃ、もう、ね…
覚悟はしてましたが、落ち込みました。
どんなに頑張っても、たどり着けない夢はある。
頑張りが足りなかったか?
頑張りたくても、諦めなきゃならない事態はある。
それを痛感。そして証明。
「諦めなければ夢は叶う」?
そんなのは成功者の綺麗事。
頑張っても報われない事もある。
努力は必ず報われるなんて嘘。
誰かが見ててくれるなんて嘘。
誰も私なんて見てないし、期待なんてしてない。
そう思ってました。
でも、違いました。
見ててくれた人はいました。
優しくしてくれた方はいました。
ワタクシのことを気にかけて下さった方はいました。
時間が経ち、それだけで今は誇らしい気持ちです。
結果、ワタクシはスターダムでプロレスラーとしてデビューすることはできませんでしたが、この年齢でスターダムの練習生としてやれるところまでやったんだと、やっと気持ちを落ち着かせることが出来ました。
これからも、プロレスは好きです。
そして、スターダムを通じて出会えた全ての方に感謝です。
先輩方には感謝の一言に尽きます。
本当に本当に本当にありがとうございました。
2019.9.22
本日は晴天なり