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村木さん無罪、上村被告「独断」に訴因変更請求

 郵便不正を巡る厚生労働省の偽の障害者団体証明書発行事件で、厚労省元局長の村木厚子さん(54)の共犯として虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた同省元係長・上村勉被告(41)について、大阪地検は20日、大阪地裁(横田信之裁判長)で開かれた公判で、同罪を有印公文書偽造・同行使とする訴因変更を請求した。

 上村被告に証明書作成を指示したとされた村木さんの無罪確定に伴う措置。「偽証明書は上村被告が独断で発行した」と事件の構図を切り替え、それに沿う罪名に改めるよう求めた。弁護側は訴因変更についての意見を留保し、横田裁判長もこの日は請求を認めるかどうかの結論は出さなかった。

 同地検は昨年7月、村木さんと上村被告、自称障害者団体「凛の会」元会長・倉沢邦夫被告(75)(控訴中)、元会員・河野克史被告(70)(同)の4人を虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴。倉沢、河野両被告が04年6月、厚労省側に証明書の発行を依頼、村木さんの指示を受けた上村被告が証明書を発行した、と主張していたが、今年9月の村木さんの無罪判決後、上訴権を放棄し、訴因変更を協議していた。

2010年10月20日15時10分  読売新聞)
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