ソニー・インタラクティブエンタテインメント、Audiokineticを買収

~同社の音声エンジニアリング技術の獲得により「プレイステーション」のさらなる価値向上を目指すとともに、Audiokineticはマルチプラットフォームでの事業を継続~


ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と、クロスプラットフォームの音声ソリューションプロバイダとしてゲームおよびインタラクティブメディア業界をグローバルで牽引するAudiokinetic Inc.(以下Audiokinetic、本社:カナダ ケベック州モントリオール、日本支社、東京)は、SIEがAudiokineticを買収することで正式契約を締結したことを発表いたします。本買収を通じ、SIEはAudiokineticのオーディオエンジニアリングにおける幅広い技術を活用し、「プレイステーション」のエコシステムのさらなる価値向上を目指してまいります。同時に、Audiokineticは引き続き独立して事業を展開し、既存市場および成長市場におけるデベロッパーに向けて、同社のマルチプラットフォーム音声ツールやミドルウェアのライセンスを継続してまいります。買収は2019年1月31日までに完了予定です。


モントリオールを拠点とするAudiokineticは、社長 兼 CEOのマーティン・H・クラインと、音楽、映画、ゲーム業界の精鋭によって2000年に設立されました。同社の主力製品であり、数々の受賞歴を持つ『Wwise』は、包括的なオーディオミドルウェアソリューションとして、インタラクティブオーディオコンテンツの制作および管理のために最適化されたランタイムサウンドエンジンとオーディオオーサリングアプリケーションを備えています。インディーからAAAスタジオまで、あらゆるデベロッパーに選ばれるインタラクティブオーディオソリューションとして、コンソール、モバイル、PC、AR / VRなどの様々なプラットフォームや、ロケーションベースエンタテインメントの領域において、毎年500を超えるタイトルが『Wwise』を採用しています。

「ゲーム体験に於いて、プレイヤーが得る臨場感や感情をさらに深めるための高品質かつ包まれるようなオーディオ体験は、日々その重要性を増しています。ゲーム業界屈指のオーディオミドルウェアツールのプロバイダであるAudiokineticを迎え入れることで、同社の独立性や中立性を維持しながらオーディオ技術をさらに進化させ、プレイステーションのみならず、ゲーム業界に貢献できるものと確信しています。」

(SIE 社長 兼 CEO 小寺剛)

「SIEファミリーに加わることは、我々Audiokineticだけではなく、私達のオーディオツールやミドルウェアを活用するパートナーの皆さまにとっても素晴らしいことだと考えています。私たちは独立を保ったまま、自社のオーディオソリューションをソフトウェアメーカーやプラットフォームホルダーに向けて提供し続けることができ、より大きなリソースを活用することによって今後も新しいチャレンジを継続するとともに、市場を拡大し、技術を強化していきます。また、プラットフォームのレベルでSIEに貢献する機会をいただけることを嬉しく思っています。」

(Audiokinetic Inc. 社長 兼 CEO マーティン・H・クライン)

買収完了後、AudiokineticはSIEの完全子会社となります。なお、今後、必要な関係当局の承認等が得られた後、買収が実施されることになります。

以上

*「プレイステーション」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。その他記載されている名称は各社の商標または登録商標です。

ソニー・インタラクティブエンタテイメントによるAudiokinetic, Inc.の買収は、予定通り2019年1月31日に完了いたしました。両社は今後、インタラクティブオーディオにおけるイノベーションを共同で推進してまいります。