写真：４回表日本ハム無死満塁、奈良原に四球を与え押し出しで１点を失った寺原は投手交代を告げられマウンドで口をあけて気まずそうな表情を見せる

　ブランクが長すぎた。６月15日の近鉄戦（福岡ドーム）で右肩を痛め、同17日に登録抹消。今月11日に再登録されたものの、この日が38日ぶりの１軍マウンド。初回こそ打者３人、２奪三振で滑り出したが３回に捕まった。２死一、三塁から木元に投じた内角のスライダーを右翼席に運ばれた。先制３ランを献上した寺原はぼう然と打球を見送り「初回は自分の投球ができたけどその後はテンポよく投げられなかった」。３回までに65球。マウンド上の寺原は、肩で息を吸い、滝のような汗を流した。

　王監督も「（３回の）３ランはまずいな。寺原はスタミナ不足かな。そう甘くはないということで、次はしっかり投げるだろう」と右腕を気遣った。３連勝をもくろんでいたが先発寺原の乱調で、なすすべなし。王監督も「今日みたいな試合はしゃ〜ない。どうしようもないんだから。まあ明日ゆっくり休んでから」。25日から始まるオリックス戦に出直しを誓っていた。【浜崎孝宏】

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