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安藤百福さん 死去前日、社員とチキンラーメン雑煮

インスタントラーメン発明記念館で、宇宙飛行士の野口聡一郎さん(左)に展示品の説明をする安藤さん=平成17年10月、大阪府池田市

インスタントラーメン発明記念館で、宇宙飛行士の野口聡一郎さん(左)に展示品の説明をする安藤さん=平成17年10月、大阪府池田市

 大阪が生んだ希代の発明家が5日、亡くなった。日清食品会長の安藤百福さん。96歳だった。「20世紀最大の発明の一つ」と言われるインスタントラーメンの生みの親であり、「食が足りてこそ世の中が平和になる」が口癖。晩年は宇宙食ラーメンの開発に参加するなど、最後まで“開発者魂”は衰えることがなかった。

 安藤百福さんの死去を受け日清食品本社(大阪市淀川区)では6日、総務部の社員が早朝から取引先などからの電話対応に追われた。本社玄関には半旗が掲げられ、即席めん文化の創業者に弔意を表した。

 この日は土曜日とあって大半の部署は休みだが、問い合わせ窓口となっている総務部では午前7時ごろから約10人が出社。黒いネクタイをつけて業務にあたった。

 安藤さんは4日の仕事始め式では元気な姿を見せ、幹部社員らに訓示。そのあと、同社で毎年開かれている賀詞交換会と役員との昼食会に臨んだ。

 仕事始め式のあいさつは漢字8文字のタイトルで言い表すことが恒例で、今年は「企業在人(きぎょうざいじん) 成業在天(せいぎょうざいてん)」だった。少し風邪気味だったものの、元気な様子だったという。

 社員の一人は「毎年、どんなタイトルの話をされるのかが楽しみの一つだった。もう聞けなくなるのは残念」と話した。役員との昼食会では、チキンラーメンに角餅を入れる恒例の「雑煮」をおいしそうに食べていたという。

(2007/01/06 15:44)

 


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