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ABSを標準装着、より高いスポーツ性と快適なツアラー機能を 追求し、さらなる改良と熟成を押し進めたユーロツアラー。 クラッチ操作を電子制御化したモデルも新登場。
「タンデムライドで10日間・3,000kmの走行を快適に行える高次元な走行性を有する、世界最高水準の欧州縦断ツアラー」を開発コンセプトに、2000年のインターモトに登場したFJR1300。
ヨーロッパ縦断ツーリングを行うライダーたちから高い支持を受けたこのFJR1300が、盗難抑止機構やABSなどの標準装備に加え、ツーリング機能と利便性を高める各部のリファインを受け全車パニアケース付きとして新登場。
さらにクラッチ操作を全て電子制御で自動化、ギアチェンジのショックがほとんどなくスムーズな加減速特性と快適な乗り心地を実現した、ヤマハ電子制御 シフト・YCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を装備したFJR1300ASも新たに加わっている。
|||| 車体関係
新ボディーデザインを採用し装備を充実
全体のデザインは従来型を踏襲しながら、取り回し、空力特性、排熱など各部の機能性を向上させた新しいカウルスタイリングを採用。
カウルサイドのエアアウトレット形状を、ラジエータからの排熱をより効率的かつライダーに当たらないように変更したほか、ステー形状を変更しボディ同色となったバックミラー、手元光軸調整ノブ付きの新型ヘッドライト、走行時の瞬間燃費計と平均燃費計、外気温の表示機能が追加された視認性に優れた新型メーター、ホワイトレンズ採用の前後フラッシャー、新型のテールライト、各種アクセサリーに対応する12V電源ソケットの装備など、インテリジェント・ハイパフォーマンス・ツアラーとしてコンセプトに熟成と進化をはかっている。 またこの他にFJR1300ASではグリップウォーマーを標準装備している。
新設計のリヤフレーム
全車パニアケース付となった2006年モデルは、リヤフレーム形状を新設計。従来モデルと比較してパニアケース装着時の車幅のスリム化を図り、同時にセンタースタンド掛け時の操作性を向上させている。またリアフートレストのポジション変更により、タンデムライダーの居住性向上が図られた。
ウインドプロテクション効果の向上
電動可動式のスクリーンは、調整幅を従来の80mmから130mmへと拡大。さらに幅方向に最大30mm、2段階に調整が可能なサイドカウルバイザーを採用しライダーの膝や腰上廻りへの走行風の巻き込みを低減、効果的なウインドプロテクションを実現している。
可変ライディングポジション機能
ライダーの身長や体型に合わせ、ハンドル位置とシート高の調整機能を新たに装備。ハンドルは前後方向に最大11mmで3段階、メインシートは上下方向に最大20mmで2段階に調整することが可能で、快適なライディングポジションに対応している。
全車ABS(アンチロックブレーキシステム)と ユニファイドブレーキシステムを標準装備
路面状況や天候などの変化にも的確に対応して安全性の向上を図るABS(アンチロックブレーキシステム)を標準装備。砂の浮いた舗装路や突然の降雨などによる路面μに変化によって、ブレーキング時のホイールロックによるスリップダウンを未然に防止し、安全で快適な走行を約束する。
またフロントの左右のブレーキキャリパーのうち右側ディスクの下側2個のピストンがリアブレーキに連動、残りの6個のピストンがフロントブレーキにより作動することで前後ブレーキバランスの最適化を図るユニファイドブレーキシステムを新たに採用した。
|||| エンジン関係
クラッチ操作が不要なYCC-Sシステムを装備したFJR1300AS
発進時の微妙な半クラッチ操作を必要とせず、スロットルの操作だけでエンジン回転数とスロットル開度に応じてクラッチを最適に制御するYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を搭載したFJR1300ASが新たに登場。
ギアチェンジの際の「クラッチを握る・半クラッチを維持する・クラッチレバーを離す」といった一連の操作を必要とせず、シフトペダル位置に設けたフットシフトスイッチ操作、または左ハンドル手元にあるハンドシフトスイッチ操作のみでスムーズかつ効率的なギアチェンジ操作が可能で、ギアチェンジ操作時のショックを解消し、滑らかで快適な乗り心地を実現している。
環境性能のさらなるステップアップ
従来の「FI(フューエルインジェクション)+エアインダクション+三元触媒」の排出ガス浄化システムをベースに、性能向上を推進。また制御系ではO2センサー(ラムダセンサ)をヒーター付きとするなど、より的確なコントロールを追求することで、次期欧州規制値(EU-3)をクリアーする優れた環境性能を実現している。
ラウンドタイプラジエターを採用
従来の一般的なフラット型ラジエターを、2つの強制冷却ファンを持つラウンド形状タイプに変更。ラウンド形状とすることで有効放射面積が増え、渋滞時の排熱性の向上に貢献している。
またエアインレット形状の変更と遮熱板の追加により、車体内部の熱流れを大幅に改善しラジエターからの熱によるライダーへの影響を最小限に抑えている。
|||| プレスト参考小売価格: FJR1300AS : 1,670,000円(税込み1,753,500円) FJR1300A : 1,520,000円(税込み1,596,000円)
プレスト参考小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料・税金(消費税を除く)、配送料・排出ガス試験結果成績表等、登録に伴う諸費用は含まれておりません。
詳しくは販売店までお問い合わせ下さい。
このマークが貼付された車両は、プレスト参考小売価格にリサイクル費用が含まれています。廃棄時に新たなリサイクル費用は必要ありません。但し、廃棄二輪車取扱店に収集・運搬を依頼する場合の収集運搬費用はお客様のご負担となります。 |
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'06 FJR1300AS 諸元表 [ ]内はFJR1300A
車名及び型式 |
FJR1300A |
車両重量(乾燥)(kg) |
268kg [264kg] |
乗車定員 |
2人 |
装備重量(kg) |
295kg [291kg] |
全長(m) |
2.230m |
全幅(m) |
0.750m |
全高(m) |
1.450m |
シート高(m) |
0.800m |
総排気量又は定格出力 |
1,298cm3 |
軸間距離(m) |
1.545m |
タイヤサイズ |
前輪 |
120/70 ZR17 58W
58W |
後輪 |
180/55 ZR17 73W
73W |
最小回転半径 |
3.1m |
位置及びシリンダ数 |
並列4気筒 |
冷却方式 |
水冷 |
ストローク及び弁配置 |
4ストロークDOHC4バルブ |
内径×行程 |
79.0×66.2mm |
圧縮比 |
10.8:1 |
最高出力(EC表示) |
105.5kw(143.5ps)/ 8,000r/min |
最大トルク(EC表示) |
134.4N・m (13.7kgf・m)/ 7,000r/min |
原動機付属装置 気化器形式数 |
電子制御フュエルインジェクション |
気化器1個のベンチュリ数 |
- |
エアクリーナー形式 |
ドライタイプ(ろ紙) |
燃料ポンプ形式 |
- |
燃料タンク容量 |
25リットル |
潤滑方式 |
強制圧送ウェットタイプ |
オイルポンプ形式 |
トロコイドポンプ |
エンジンオイルタンク容量 |
4.9リットル |
ファイナルギヤケース オイル容量 |
0.2リットル |
蓄電池 |
GT14B-4 (12AH) |
動力伝達装置 クラッチ形式 |
湿式多板ダイヤフラムスプリング |
変速機形式 |
YCC-S [常時噛合前進5段] |
操作方式 |
左足動リターン式 |
変速比 |
第1速 |
43/17(2.529) |
第2速 |
39/22(1.773) |
第3速 |
31/23(1.348) |
第4速 |
28/26(1.077) |
第5速 |
26/28(0.929) |
減速器 歯車形式 |
シャフトドライブ |
1次/2次減速比 |
1.563/2.698 |
制動装置 |
前 |
油圧ダブルディスク |
後 |
油圧シングルディスク |
寸法 |
前 |
287.4mm有効径×2 |
後 |
250mm有効径 |
懸架装置 |
前 |
テレスコピックフォーク |
後 |
スイングアーム |
キャストホイール |
前 |
MT3.50×17 |
後 |
MT5.50×17 |
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