甲府の2人死亡火災、放火か 娘が不審者と鉢合わせ 捜査本部を設置
12日午前3時50分ごろ、甲府市蓬沢1丁目の井上盛司さん方から出火、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から2人の遺体が見つかった。出火前には、井上さんの10代の長女から「泥棒に入られた」と110番通報が入っていた。井上さんの10代の次女は室内で不審な男に襲われて負傷しており、山梨県警は南甲府署に捜査本部を設置し、男の行方を追うとともに現住建造物等放火容疑で調べている。
県警は、井上さん夫妻と連絡がとれていないため2遺体は夫妻とみている。
県警によると、井上さん方は夫妻と長女、次女の4人暮らし。同日午前3時半ごろ、2階にいた次女が1階で人が争うような声を聞き、確認のため1階に下りると、面識のない男と鉢合わせしたという。
次女と長女は2階のベランダから外へ逃げ、長女が110番通報。その後、出火したという。
次女は男と遭遇して逃げる際に背後から凶器で襲われ、頭にけがをしたという。男は凶器を持ったまま逃げた可能性がある。男は10~30代くらいで短髪、中肉だったという。周辺の防犯カメラを確認した結果、北西方向に逃走したとみている。
一方、県警は、現場近くで警察官が職務質問をしようとして呼びかけたところ、走り去った男がいることも明らかにした。
県警は、不審者が複数いた可能性も排除できないと説明している。
現場は、JR甲府駅から南東へ約3キロの閑静な住宅地。火災は出火から約3時間半後に消し止められた。
近くに住む男性は「ものすごい火勢でびっくりした」と驚いた様子で話していた。
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