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次回予告

第8話 2003年3月16日

脚本/井上敏樹 監督/田崎竜太
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美容師を夢見る真理、ギタリストを夢見る和彦。
かれらの気持ちを、理解できない巧。しかし、巧はとまどいながらも、かれらのことが気になってならない。

オルフェノクになって「ラッキー」と叫び、人間に復讐を誓ったはずの直也は、なお自分の夢を捨てきれずにいる。そんな直也の気持ちを、するどく見抜く結花。
勇治もまた、直也のことが案じられてならない。
直也の夢を奪ったのは誰なのか。直也はもう一度、人間としての自分を取り戻すことができるのか。

美容師をめざす真理の前に、立ちはだかる挫折。そして、音楽学校に潜む真の敵。
錯綜する物語は、ついにひとつの収束点へと……。

巧も真理も直也も勇治も結花も啓太郎も和彦も、この8話の登場人物は、みんな、かわいく、せつなく、愛しいです。

そして、巧の今回の変身ほど、辛く悲しく、そして強い変身もありません。

『仮面ライダー』という番組の、仮面ライダーだから、“変身”して当たり前。
視聴者もそうでしょうし、私たちも、そう思い込んでいたところがあるのですが、今回のにはやられました。
「カッコいい変身」というより、むしろ「いとおしい変身」。

これ以上、何かを書こうとすると、正直泣いてしまうので、もう書けません。
私だけでなく、スタッフみんながそうだと思います。

この番組には、“チェックチーム”があります。
はっきり言って、ケチをつけるために集められているチームなので、いいことは絶対に言えない立場です。
彼らの、今回のチェックポイントは、

「泣いてしまって、ツッコミが言えないじゃないか!」
「こんな傑作を放送してしまったら、これが標準になってしまうじゃないか!」

今回ばかりは、彼らも愛しいです。(^^;


前回に引きつづき、大事な狂言回しアイテムが、ギター。

楽器店を回ったりして、ギターの勉強をした田崎監督。
劇中に流れるギターのメロディは、すべて監督のチョイス。何十枚とCDを聞いたそうです。
ぴったりの曲が見つからなかったシーンでは、新しく作曲してもらったり、オリジナルにアレンジを加えたり。

「ギター」といっても、いろいろあるんだそうで、たとえばクラシックギターとタンゴとでは、奏法がぜんぜん違うのだそうです。
そんな曲の数々を、みごとに弾きこなしてくださったのが、平嶋さん。
他に言いようがなく、「ギター指導」とクレジットしてますが、実際には、指導・演奏はおろか、楽器の提供から、曲づくりまで、何から何まで面倒を見ていただきました。

そんな平嶋さん、現場では、ギターをぐるぐる巻きで固定されたうえ、グリーンバックごしに弾かされたりしてます。
8話では、単に「ギターのメロディに乗せて」という雰囲気ものにとどまらず、象徴的な意味合いが非常に強いシーンがあるのですが、そのための合成カット。


合成の位置合わせのため、監督自らデルマ(ダーマトグラフ)でモニター画面に線を。

「監督、このカット、弦をはずさないといけないのでは……?」
「ええ。いま平嶋さんに、はずしてもらってます」

こともなげに言う監督。
ちなみに、平嶋さんのギターは、120万円もする逸品なんですが、そう気安く弦を付けはずししていいものなのでしょうか。(^^;

みんなの思いが結集したギターシーン。さて、どんな映像に仕上がるでしょうか。



前回書かれていたように、この辺りのエピソードは、“2ライン並行”で撮影しています。
いろんなことがありました。

一番の大事件は、主役の半田くんが倒れたことと、カメラのいのくまさんが負傷したこと。

ある朝、半田くんが激痛に襲われ、救急車で病院に運ばれました。
もちろん、その日の撮影はストップ。

診断は食あたり。
翌朝、現場にあらわれた半田くんは、「ご迷惑かけました。もう大丈夫ですから」と、満面の笑顔をみせます。
本当は、痛みをこらえているはず。食べ物が食べられないので、体もふらふらのはず。それでも、スタッフに心配かけまいと、そんな弱みは微塵もみせません。

その日に撮影したシーンの一つが、7話、巧がサラダをバリバリ食べまくるシーン。
実際には飲み込めないので、本人が、スタッフにもわからないように工夫してやってます。


いのくまさんが負傷したのは、やはり7話、オウルオルフェノクを追いかけた啓太郎の前を、学生たちが行き交うトラックバック。
移動車が段差に乗り上げ、転落。とっさにカメラをかばったいのくまさん、重いカメラの直撃を受けてしまいました。肋骨にヒビが入ってしまうほどの衝撃。

病院から帰ってきたいのくまさんは、
「痛むことは痛むけど、痛いだけだから、カメラワークは大丈夫。お医者さんも、『仕事を休んだからって、よくなるわけではない』って言うから」
と、たちまち現場に復帰。

いのくまさんいのくまさん、そんなこと、お医者さんが言うわけないでしょう。(^^;

2ライン走らなければならないほどの過密スケジュール。
みんな、それが分かっているから、無理をしてしまう。

“新人”から大ベテランまで、『555』のキャスト&スタッフは、本当にすごい。頭が下がります。
責任を痛感しています。


前回、「田崎監督はA型?」とか書いてましたが、じつは AB 型でした

で、意外な事実が判明。

演出陣では、田崎監督・石田監督・鈴村監督補が AB
プロデュース陣では、白倉・武部が AB
AB率高し! っちゅーか(直也風)、AB多すぎ。
AB型の血液が不足したら、『555』チームにご用命を。(^^;

なんて冗談は、シャレになりません。
長石監督の血液型は、A型のRhマイナス───500人に1人しかいないので、いざというときのための相互扶助ネットワークに入っているのだそうです。


田崎監督は、石田監督と会った瞬間に「この人はAB」と、ピンと来たとのこと。

思わず「巨匠ウォッチャー」と名づけてしまったくらい、石田監督好きの田崎監督ですが、石田監督も田崎監督が好きで、「田崎ががんばってるんだから」「田崎はタフだ」「田崎は痩せないな(笑)」と、何かと「田崎田崎」いってます。
性格に、どこか通じるところがあるのでしょうか。

そういえば、東映テレビ部は、ABが妙に多いんだそうで。私(白倉)も武部も、入社したとき「またABが来た」といわれました。なんでも、1/3はABだとか?

……と、謎のAB型プロデュース陣が、血液型の話で盛りあがっているのをよそに、ひとり、黙々と働く宇都宮P。

「もしかして、A型?」
と聞くと、
A型ですよ。そんなことより、撮影の準備は進んでるんですか!!
「そ、そうだね」「はーい」
そそくさと仕事に戻るABども。(^^;

演出陣もプロデュース陣も、AB型多数を、ひとりA型が支える……という布陣になってるみたいです。
これは、たまたまなのか、どうなのか。


そして、それらを束ねるプロデュース陣のスマートレディは? と、濱田P@テレビ朝日(北海道出張中)にも聞きました。

「もしかして、O型ですか?」
「O型よ。なんで?」
「血液型性格占いとか、まるで興味なかったんですけど、何かあるのかなあと」
あるのよーー。武部さんは、ぜったいAB型。田崎監督もそう。君はB型よね」 (^^;

(以上、本文=白倉)

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