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 台風21号が近畿などを襲った4日、大阪府や滋賀県で2人が死亡した。いずれも強風などの影響の可能性がある。

 4日午後2時20分ごろ、堺市堺区香ケ丘町2丁の民家で「屋根から人が落ちた」と近所の住民から110番通報があった。大阪府警によると、この民家に住む70代の男性が敷地内の芝生に転落し、病院に搬送されたが死亡が確認された。住民の府警への説明では、男性は屋根の修理をしようとしていたという。気象庁によると、堺市堺区では午後1時58分に観測史上最大となる風速21・1メートルを観測していた。

 また滋賀県東近江市南花沢町の電子部品製造会社「メカトロエンジニアリング」で4日午後2時半ごろ、敷地内の倉庫が倒壊したと通報があった。県警によると、同社社長(71)が建物の下敷きとなり、その後搬送先の病院で死亡が確認された。付近にいた従業員3人のうち2人も頭などを負傷した。