Croteam

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Croteam Ltd.
種類 非上場企業
本社所在地 クロアチア
ザグレブ
設立 1993年; 24 年前 (1993)
業種 ビデオゲーム
事業内容
代表者
  • ローマン・リバリック (CEO)
  • アレン・ラダヴァック (CTO)
  • ダヴォール・ハンスキ (CCO)
  • ダミアン・ムラヴナック (CMO)
  • 所有者 Devolver Digital
    テンプレートを表示

    Croteam Ltd. はクロアチアザグレブに拠点を置くコンピュータゲーム開発企業。1993年に設立された同社はファーストパーソン・シューティングゲームシリーズ『Serious Sam』の開発で最もよく知られている。

    歴史[編集]

    Game Developers Conference 2015でのCCOのダヴォール・ハンスキ(左)とCTOのアレン・ラダヴァック

    Croteamは1993年に「ガレージゲーム」の会社として設立された。 同社は6人で設立され、クロアチアザグレブに拠点を置いている[1][2] 。彼らの最初のビデオゲームは『Football Glory』で、1994年にAmiga 500とAmiga 1200プラットフォーム用に「Black Legend」によって発売され、その後1995年にはPC用に発売された[1][2]。「Sensible Software」はFootball Gloryは同社のコンピュータゲーム『Sensible Soccer』のクローンであると主張しCroteamに対する訴訟を警告した。Croteamは作品のさらなる開発を中止し、1998年にフリーウェアとしてリリースした[2] 。彼らの第二の開発ゲーム「Save the Earth」は、クロアチアのTVシリーズに基づいた子供向けのゲームで、Amiga 4000向けに発売された。1年後、CroteamはAmiga500とAmiga1200向けのFootball Gloryの屋内サッカー版「5-A-Side Soccer」の開発を終了した[1][2]

    数年の中断を経て、Serious Samシリーズの最初のタイトル、『Serious Sam:The First Encounter』が2001年に発売され、続いて2002年に続編の『Serious Sam:Second Encounter』が発売された[1][2]。両方のSerious Sam作品はWindowsで発売開始され、Croteamの社内製エンジンのSerious Engineを利用していた。 2002年には、Xbox用のSerious Samがリリースされた。XBox版は複数の追加動画、更新されたスコアシステム、コンボ、マルチキル、自動照準、およびその他のコンソール特有の機能を持つ二つのゲームで構成されていた 。2005年10月11日にSerious Engine 2を使用したPCとXbox向けの続編『Serious Sam 2』がリリースされた[3][4]

    2007年にオリジナルの前日譚『Serious Sam 3: BFE』の開発がスタートした。2010年、Croteamは、改良されたテクスチャとモデル、強化されたエンジン、UIとオーディオ、および追加機能を備えた元のSerious SamゲームのHDリメイク版をリリースした。『Serious Sam 3:BFE』は2011年11月にWindows用に発売され、その後にOS XとLinux版も発売された。『Serious Sam 3:BFE』のXbox 360版は、2012年9月にXbox Live Arcadeでリリースされ、その後2014年3月にPlayStation Network経由でPlayStation 3用に発売された[1]。2014年12月、CroteamはMicrosoft Windows、OS X、Linux用の一人称パズルゲーム『Talos Principle』をリリースした[5]

    2020年10月21日、北米のパブリッシャーのDevolver DigitalはCroteamを買収したと発表した(買収金額や買収の終了時期は不明)[6]

    開発作品[編集]

    • Football Glory (1994)
    • Save the Earth (1995)
    • Inordinate Desire (1995)
    • Five-A-Side Soccer (1998)
    • Serious Sam: The First Encounter (2001)
    • Serious Sam: The Second Encounter (2002)
    • Serious Sam 2 (2005)
    • Serious Sam HD: The First Encounter (2009)
    • Serious Sam HD: The Second Encounter (2010)
    • Serious Sam 3: BFE (2011)
    • The Talos Principle (2014)
    • Serious Sam VR: The Last Hope (2016, Steam Early Access)
    • Serious Sam VR: The First Encounter (2017)
    • Serious Sam VR: The Second Encounter (2017)
    • Serious Sam 4 (2020)[7]
    • The Talos Principle 2 (TBA)[8]

    参考文献[編集]

    1. ^ a b c d e About Croteam”. Croteam. 2016年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
    2. ^ a b c d e Varney, Allen (2005年10月25日). “Serious Cro”. The Escapist. Defy Media. 2016年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
    3. ^ Calvert, Justin (2003年9月23日). “Serious Sam 2 development update”. GameSpot. CBS Interactive. 2016年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
    4. ^ Sinclair, Brendan (2005年9月27日). “Serious Sam sequel locked and loaded”. GameSpot. CBS Interactive. 2016年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
    5. ^ Matulef, Jeffrey (2014年9月4日). “The Talos Principle gets a December release date on Steam”. Eurogamer. Gamer Network. 2016年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月6日閲覧。
    6. ^ Inc, Aetas. “Devolver Digital,「Serious Sam」シリーズのCroteamを買収。「The Talos Principle 2」の開発も示唆”. www.4gamer.net. 2021年12月8日閲覧。
    7. ^ Croteam Funding Serious Sam 4… Via Humble Bundle” (2013年6月7日). 2016年5月20日閲覧。
    8. ^ The Talos Principle 2 Discreetly Announced” (2016年5月20日). 2016年5月20日閲覧。

    外部リンク[編集]