CBR試験

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CBR(California Bearing Ratio)は、地盤試験の一つ。路床土支持力比を求めるものである。アメリカ合衆国カリフォルニア州の交通局のO.J.Portorが提唱したもの。道路設計において、路床土を評価するために路床や路盤材料のCBRを求める試験を「設計CBR試験」といい、路盤材料を評価するために路盤材料のCBRを求める試験を「修正CBR試験」という。

試験方法[編集]

現在、CBR試験は、日本工業規格JIS A 1211で試験方法が定められている。試料から供試体を作成し試験準備を行う。貫入試験は、載荷装置、荷重計、貫入ピストン、貫入量測定装置からなるCBR試験器を用い、直径5cmのピストンを1mm/minで貫入させながら、貫入量2.5mm及び5.0mmにおける荷重を読み取る[1]

2.5mm時のCBR = 荷重 / 13.4kN(1370kg) × 100%
5.0mm時のCBR = 荷重 / 19.9kN(2030kg) × 100%

設計CBRは、数値の大きい方を試験した供試体の値を分子とし、他の供試体の強度を分母として百分率で表示する。

設計CBR = 各地点のCBRの平均 - (CBR最大値 - CBR最小値) / d

※dは個数に応じて定まる定数。

JIS規格[編集]

  • JIS A 1210 - 突固めによる締固め試験方法
  • JIS A 1211 - CBR試験方法
  • JIS A 1222 - 現場CBR試験方法

出典[編集]

  1. ^ 『国際規格ハンドブック土木Ⅱ2011』(日本規格協会)

関連項目[編集]