深層Web

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深層Web(しんそうウェブ)、または、ディープWeb(ディープ・ウェブ、英語: deep web)は、World Wide Web上にある情報のうちで、通常の検索エンジンによって収集されない情報である。インビジブルWeb(インビジブル・ウェブ、invisible web)とも呼ばれる。深層Webの対義語は、表層Web(ひょうそうウェブ)、サーフェスWeb(サーフェス・ウェブ、surface web)、または、ビジブルWeb(ビジブルウェブ、visible web)である。表層Webの情報には、インターネットを使用して誰にでもアクセスできる[1]deep webという単語は、コンピュータ科学者のMichael K. Bergmanが2001年に検索インデックスの用語として作り出したとされている[2]

概要[編集]

検索エンジンは通常、クローラと呼ばれるプログラムを用いてWorld Wide Webを巡回し、情報を収集している。しかしながら、クローラは、著作権法上の問題などから、一定の記述を行って情報の収集を拒否したページの情報は収集していない。また、JavaScriptAdobe Flash等が用いられているとリンクをたどれない場合があり、パスワード保護されているページも巡回することができない。

これらの要因から、検索エンジンによって収集されず、その結果、検索することができない情報が深層Webと呼ばれる。

また、ダークウェブはディープウェブの一部だが、「ディープウェブ=ダークウェブ」ではない。

脚注[編集]

  1. ^ Surface Web”. Computer Hope. 2018年6月20日閲覧。
  2. ^ Wright, Alex (2009年2月22日). “Exploring a 'Deep Web' That Google Can't Grasp”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2009/02/23/technology/internet/23search.html?th&emc=th 2019年9月2日閲覧. "[...] Mike Bergman, a computer scientist and consultant who is credited with coining the term Deep Web." 

関連項目[編集]

  • ダークネット - 深層Webの一部で、深層Webと混同が少なくない。
  • Tor - 通信を匿名化する技術とソフトウェアの総称。
  • イントラネット - 特定の企業や組織が内部で情報を共有する為のネットワーク。
  • 闇サイト