木原敏江

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木原 敏江
生誕 (1948-02-14) 1948年2月14日(76歳)
日本の旗 日本東京都目黒区
職業 漫画家イラストレーター
活動期間 1969年 -
ジャンル 少女漫画女性漫画
代表作 『アンジェリク』[1]
『夢の碑』[1]
『大江山花伝』[1]
『とりかえばや異聞』[1]
受賞
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木原 敏江(きはら としえ、1948年2月14日[1] - )は、日本漫画家[1]。女性[1]東京都目黒区出身[1]血液型はB型[1]。愛称ドジさま

来歴[編集]

3人きょうだいの長女。高校を卒業するころから漫画家を志し、銀行員を経て1969年(昭和24年)、『別冊マーガレット』(集英社)の3月号に掲載された『こっち向いてママ!』でデビュー[1]花の24年組の一人。初期は「木原としえ」のペンネームで活動していた。

1977年から1984年にかけて、大正時代の旧制高校を舞台にした『摩利と新吾』を『LaLa』(白泉社)で長期連載[1]。登場人物のデータや作者インタビューなどが収録された関連本『木原敏江 しまりんごスペシャル』や、作中で歌われる寮歌などを収録したイメージアルバムレコードが発売されたほか、現在までにコミック、文庫、愛蔵版、新書で出版されている。1985年には『夢の碑』シリーズで第30回小学館漫画賞少女向け部門を受賞[1]。1998年には『雨月物語』が第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞[1]。後年では『月刊flowers』(小学館)、『プリンセスGOLD』(秋田書店)を中心に執筆活動をしていたが、『杖と翼』終了後にもう長期連載は描かないと宣言した。[要出典]

アンジェリク』(上演時タイトル『青き薔薇の軍神(マルス)』)、『夢の碑』、『大江山花伝』、『とりかえばや異聞』(上演時タイトル『紫子(ゆかりこ)』)は宝塚歌劇団で舞台化された[1]

また、スターシステムを採用しており、特に『アンジェリク』のフィリップに代表される性格・容貌の「うるわしのフィリップ」が『王子さまがいいの!』の時点で16作品に登場しており、『王子さまがいいの!』の中で「十六面相」と名乗った。

2009年に逝去した小説家の栗本薫とは親しく、『シルクロードの シ』を始めとして共著や対談が多かった。

2012年 - 2014年、『プリンセスGOLD』(秋田書店)にて『それは怪奇なセレナーデ』を連載。

2018年、『プリンセスGOLD』の電子書籍専売により『白妖の娘』を移籍した『ミステリーボニータ』にて2018年7月号から2019年3月号まで連載。

作品リスト[編集]

漫画作品[編集]

夢の碑および派生作品[編集]

百合シリーズ[編集]

  • 花草紙 - 週刊マーガレット1976年 5号 ~ 9号
  • 王子さまがいいの![注釈 1]

ヴェッテンベルク・バンカランゲン[編集]

令嬢アンジェリク[編集]

夢見るゴシックシリーズ[編集]

  • それは怪奇なセレナーデ
  • それは常世のレクイエム
  • 星降草子(ほしふりのそうし)[注釈 2]
  • 〈続〉星降草子(ほしふりのそうし)

杖と翼シリーズ[編集]

  • 杖と翼
  • 杖と翼 番外編

その他[編集]

  • 天まであがれ!
  • 水晶と天鵞絨
  • 岩を枕に星を抱き
  • 純金の童話
  • 銀晶水
  • 銀色のロマンス
  • 愛しき言つくしてよ
  • ダイヤモンド・ゴジラーン
  • 煌(きら)のロンド
  • 四十七文字
  • エメラルドの海賊
  • ふるふる
  • 無言歌
  • 白い森
  • 花ざかりのロマンス
  • 日なたへ日かげへのロマンス
  • お出合いあそばせ
  • 花の名の姫君
  • ジークリンデの子守歌
  • どうしたのデイジー?
  • 落葉だらけのロマンス
  • ラストタンゴ[注釈 3]
  • 銀河荘なの!
  • いとし君へのセレナーデ[注釈 4]
  • クラシックなサファリ
  • 千歳の再会
  • 雨月物語(「マンガ日本の古典28」、中央公論社、のち中公文庫
  • 大正浪漫探偵譚
  • 黄昏のシンデレラ
  • 白妖(びゃくよう)の娘
  • 王朝モザイク(『ザ マーガレット』2019年10月号 - 2020年春号)

漫画以外の著書[編集]

  • シルクロードのシ − 栗本薫との共著(1983年、白泉社・1986年、集英社文庫)

イラスト集・原画集[編集]

  • 銀晶水
  • 虹の森の鬼
  • 夢占舟
  • 「雪月花」 木原敏江イラスト詩集
  • チェリッシュギャラリー 「摩利と新吾」 木原敏江自選複製原画集1・2
  • 幻想遊戯
  • 吟遊詩人
  • 雨月物語

アシスタント[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『花草紙』第2部とされる、舞台を室町時代末期の日本からペルシアに移した続編。『花草紙』の椿比古が「出場16回目」のうるわしのフィリップの協力者「盗賊カメルーン」として再登場する。
  2. ^ 「夢見るゴシック」の日本編にあたる。
  3. ^ 『落葉だらけのロマンス』でゲスト出演したフォーヌ・アスワン・クレーを主人公にしたスピンオフ作品。『銀河荘なの!』のイカルスに酷似した美容師カモワンも登場した。
  4. ^ ワイマール公国の皇太子カール・ハインリヒの10日間の恋と青春を描いており、彼が滞在した下宿屋の名は「銀河荘」である。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 木原 敏江(漫画家)”. マンガペディア. 2022年1月2日閲覧。

外部リンク[編集]