我が愛の至上

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我が愛の至上
イーグルスシングル
初出アルバム『オン・ザ・ボーダー
B面 懐かしき '55年
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ロンドンオリンピック・スタジオ(1974年)
ジャンル ロック
時間
レーベル アサイラム・レコード
作詞・作曲 ドン・ヘンリー
グレン・フライ
J.D.サウザー
プロデュース グリン・ジョンズ[2]
チャート最高順位
イーグルス シングル 年表
ジェームス・ディーン
(1974年8月)
我が愛の至上
(1974年11月)
呪われた夜
(1975年5月)
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我が愛の至上」(原題: Best of My Love)は、イーグルスが1974年に発表した楽曲。

概要[編集]

作詞作曲はドン・ヘンリーグレン・フライJ.D.サウザー。リード・ボーカルはドン・ヘンリー。

ヘンリーによれば、歌詞の多くはサンタモニカ・ブルバードにあったレストラン「Dan Tana's」で書かれたという(本作品を収録したアルバム『オン・ザ・ボーダー』のライナー・ノーツには「Dan Tana's」のヘッド・ウェイターへの謝辞がある)[3][4]。フライはこう回想している。「ある午後ローレル・キャニオンでアコースティック・ギターを弾いてたんだ。2、3日前にジョニ・ミッチェルが教えてくれたチューニングをものにしようと思ってね。結局途中でわからなくなったのだけれど、それが『我が愛の至上』で使われているギター・チューニングとなった」[5]。サウザーによれば最初に曲をもってきたのはフライであり、フレッド・ニールのレコードが元だと思うと述べている。「締め切りぎりぎりに3人で書き上げたよ。どこからインスピレーションを得たのかもう分からない」[6]

レコーディングはロンドンオリンピック・スタジオで行われた。アルバムの制作中、カントリーロック志向の強いグリン・ジョンズとメンバーの間で衝突があり、プロデューサーは途中からビル・シムジクに変わった。本作品のプロデューサーとレコーディング・エンジニアはジョンズがつとめた。アシスタントのエンジニアはロブ・テーア(Rob Thaer)がつとめた。そしてシムジクがリミックスを行った[2]

1974年3月22日発売のアルバム『オン・ザ・ボーダー』に収録され、同年11月5日にシングルカットされた[1]。B面はトム・ウェイツが作詞作曲した「懐かしき '55年」。

1975年3月1日付のビルボード・Hot 100の1位を記録した。そのほか、ビルボード・イージーリスニング・チャート、カナダRPMのポップチャート、カナダRPMのアダルト・コンテンポラリー・チャートでも1位を記録した。1975年の年間チャートの12位を記録するなど大ヒットとなった。

2013年1月19日発売のDVD/ブルーレイ『History of the Eagles』 のボーナスDVDに1977年3月にワシントンD.C.で行われたライブ全8曲の映像が収められた。本作品のライブバージョンも収録。

演奏者[編集]

カバー・バージョン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 45cat - The Eagles - Best Of My Love / Ol' '55 - Asylum - USA - E-45218
  2. ^ a b Eagles - On The Border (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  3. ^ Cameron Crowe (2003年8月). “Conversations With Don Henley and Glenn Frey”. The Uncool. 2017年3月20日閲覧。
  4. ^ Browne, David (2016年6月10日). “Eagles' Complete Discography: Don Henley Looks Back”. Rolling Stone. 2017年3月20日閲覧。
  5. ^ Liner Notes - The Very Best of The Eagles
  6. ^ Acoustic Strom Interviews - J.D. Souther”. AcousticStorm.com. 2017年3月20日閲覧。

関連項目[編集]

先代
アヴェレイジ・ホワイト・バンド
ピック・アップ・ザ・ピーセズ
Billboard Hot 100 1位
1975年3月1日(1週)
次代
オリビア・ニュートン=ジョン
そよ風の誘惑
先代
ダニー&マリー・オズモンド
「二人の祈り」
Billboard Easy Listening 1位
1975年2月1日(1週)
次代
ジョン・デンバー
「スイート・サレンダー」