尾久駅

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尾久駅
駅舎(2019年3月)
おく
Oku
JU 02 上野[* 1] (4.8 km)
(5.0 km) 赤羽 JU 04
地図
所在地 東京都北区昭和町一丁目2-16
北緯35度44分48.4秒 東経139度45分16.7秒 / 北緯35.746778度 東経139.754639度 / 35.746778; 139.754639座標: 北緯35度44分48.4秒 東経139度45分16.7秒 / 北緯35.746778度 東経139.754639度 / 35.746778; 139.754639
駅番号 JU03
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 宇都宮線高崎線[* 1]
東北本線支線〈尾久支線〉)
キロ程 2.7 km(日暮里起点)
東京から8.4 km
電報略号 オク←ヲク
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
9,485人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1929年昭和4年)6月20日[2]
備考
  1. ^ a b この間に日暮里駅(東京起点5.8 km)があるが、ホームがないため全列車が停車しない。
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尾久駅(おくえき)は、東京都北区昭和町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線である。駅番号JU 03

乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線の日暮里駅 - 当駅 - 赤羽駅間の支線(尾久支線)である。運行系統上は、当駅経由となっている列車線を走る宇都宮線高崎線列車が停車する。

駅北東の地名「尾久」(荒川区東尾久西尾久)の読みは「お」であり、駅名と異なる[4][注釈 1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。ホームの上野方は、カーブになっていることから、上下で高低差があり、ホーム中央に段差が設けられている。直営駅で、お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝および夜間の一部時間帯はインターホンによる案内となる[3]自動券売機、多機能券売機[3]指定席券売機[3]が設置されている。

駅施設[編集]

改札からホームに行くには、階段またはエスカレーターまたはエレベーターで地下通路に降り、地下通路から階段またはエスカレーターまたはエレベーターでホームに上る。

  • エスカレーター 2基
  • エレベーター 2基
  • 多機能トイレ
  • 待合室

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 JU 宇都宮線 上り 上野東京品川小田原熱海方面 東京駅から JT 東海道線へ直通
JU 高崎線
JU 上野東京ライン
2 JU 宇都宮線(東北線) 下り 赤羽大宮宇都宮高崎方面  
JU 高崎線

(出典:JR東日本:駅構内図

当駅部分では複線だが、上野方に600 mほど進んだ地点から複々線となり、さらにその先で内外両線に尾久車両センターへの出入庫線が合流・分岐(通称:井堀信号場)する。複々線は上野駅の発着ホームにより列車の走行する線路が異なり、直進方向の内側2線は地平ホーム(13 - 17番線)、分岐する外側2線は高架ホーム(5 - 9番線・上野東京ライン方面)につながっている。

上野東京ラインの運行時間帯は、上り上野止まりの列車では上野東京ラインへの当駅での乗り換えを促すアナウンスがされる(上野駅では、上野止まりが原則として到着する地平ホームから上野東京ラインの高架ホームへの移動を伴うため)。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員9,485人である。東京都区内のJR駅の中では、越中島駅上中里駅高輪ゲートウェイ駅に次いで利用客数が少ない。2015年(平成27年)の上野東京ライン開業以降、利用者は増加傾向にある。

近年の1日平均乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 6,942 [* 1]
1991年(平成03年) 7,041 [* 2]
1992年(平成04年) 7,189 [* 3]
1993年(平成05年) 7,186 [* 4]
1994年(平成06年) 7,049 [* 5]
1995年(平成07年) 7,060 [* 6]
1996年(平成08年) 7,033 [* 7]
1997年(平成09年) 6,877 [* 8]
1998年(平成10年) 6,608 [* 9]
1999年(平成11年) 6,484 [* 10]
2000年(平成12年) [JR 1]6,597 [* 11]
2001年(平成13年) [JR 2]6,823 [* 12]
2002年(平成14年) [JR 3]7,010 [* 13]
2003年(平成15年) [JR 4]7,200 [* 14]
2004年(平成16年) [JR 5]7,194 [* 15]
2005年(平成17年) [JR 6]7,291 [* 16]
2006年(平成18年) [JR 7]7,471 [* 17]
2007年(平成19年) [JR 8]7,693 [* 18]
2008年(平成20年) [JR 9]7,662 [* 19]
2009年(平成21年) [JR 10]7,672 [* 20]
2010年(平成22年) [JR 11]7,684 [* 21]
2011年(平成23年) [JR 12]7,644 [* 22]
2012年(平成24年) [JR 13]7,743 [* 23]
2013年(平成25年) [JR 14]8,028 [* 24]
2014年(平成26年) [JR 15]8,124 [* 25]
[注釈 2]2015年(平成27年) [JR 16]8,872 [* 26]
2016年(平成28年) [JR 17]9,042 [* 27]
2017年(平成29年) [JR 18]9,487 [* 28]
2018年(平成30年) [JR 19]10,000 [* 29]
2019年(令和元年) [JR 20]10,360 [* 30]
2020年(令和02年) [JR 21]8,379
2021年(令和03年) [JR 22]8,780
2022年(令和04年) [JR 23]9,485

駅周辺[編集]

駅公衆トイレ

駅前に設置された公衆トイレの外観はアルファベットの「OKU」の文字の形をしている[4]

尾久車両センターの直下には地下自由通路があり、「タイムカプセル平成ロード」という愛称が付けられている。

バス路線[編集]

明治通り上にある「尾久駅前」が最寄りバス停となる。

初乗り運賃と特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例[編集]

当駅に停車する宇都宮線・高崎線列車の次の停車駅までの運賃額は上り方面の上野駅、下り方面の赤羽駅ともに170円(SuicaPASMO等のIC乗車券は167円)であるが、当駅の初乗り運賃額は運賃計算上の隣駅である日暮里駅までの150円(IC乗車券は146円)となっている。よって、当駅で発売する乗車券は150円から設定されているほか、IC乗車券(SuicaやPASMO等)で当駅から乗車する際の最低入金額(チャージ)残高は146円となっている(定期券・企画乗車券を除く)。

これは、日暮里駅、鶯谷駅または西日暮里駅以遠および三河島駅以遠の各駅と当駅との相互間利用する場合、東北本線の重複乗車区間となる日暮里駅 - 上野駅間または鶯谷駅 - 上野駅間を運賃計算距離に含めない特例(特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例)が適用されているためである。

また、日暮里以遠から赤羽以遠への乗車等は、尾久経由(日暮里 - 尾久 - 赤羽 7.6 km)の場合でも短い田端経由(日暮里 - 田端 - 赤羽 7.4 km)で計算される。

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
JU 宇都宮線・高崎線
快速「ラビット」「アーバン」
通過
普通
上野駅 (JU 02) - 尾久駅 (JU 03) - 赤羽駅 (JU 04)

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 東尾久に所在する都電荒川線(東京さくらトラム)東尾久三丁目停留場の読みも「ひがしおぐさんちょうめ」である。
  2. ^ 2015年3月14日のダイヤ改正で上野東京ラインが開業。

出典[編集]

  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、25頁。 
  2. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、421頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d 駅の情報(尾久駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月11日閲覧。
  4. ^ a b 「TOKYO発 TOKYO どんぶらこ(26) 尾久 「おく」は駅だけ 界隈 記者ルポ」『中日新聞中日新聞社、2002年6月30日、朝刊、32面。
広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]
  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月23日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]