レソザヴォーツク

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座標: 北緯45度28分 東経133度24分 / 北緯45.467度 東経133.400度 / 45.467; 133.400

レソザヴォーツクにあるルジノ駅
レソザヴォーツクの市章(2006年以降)

レソザヴォーツク: Лесозаво́дск: Lesozavodsk)は、ロシア極東部・沿海地方の内陸部にある都市。人口は3万5433人(2021年)[1]。中露国境のウスリー川に面する。

地理[編集]

ハンカ湖を出て北に流れるウスリー川は、この周囲でウスリー平野を形成している。市街地はウスリー川から東へ10kmほどの位置にある。ウスリー川の対岸は黒竜江省虎林市に属している。

ウラジオストクからは北へ300km。北東に80kmのところにダリネレチェンスクがある。シベリア鉄道の沿線にあり、ウラジオストクからウスリースクスパッスク=ダリニーを経て、ハバロフスクモスクワに至る列車がルジノ駅に停車する。ルジノ駅からモスクワの終着駅までの距離は8,934km。シベリア横断道路の一部をなす、ウラジオストクからハバロフスクを結ぶM60幹線道路「ウスーリ」も、市街地の10kmほど東を通っている。

歴史[編集]

もともとウスリー川沿岸のこの場所にはボロディン家所有の製材工場があったが、ソビエト連邦成立後の1924年、新工場が作られるにあたり、その周囲に労働者のための新たな集落ができた。これがレソザヴォーツクの始まりである。当初、この集落は、ダリレス(Дальлес、「遠方の」+「森」)と名付けられた。

1932年には近隣のノヴォストロイカ村と併合して都市型集落となり、レソザヴォーツク(「森の工場の街」)と改名された。1938年には市に昇格している。

極東軍管区の第5軍に属する陸軍基地がレソザヴォーツクには長年置かれてきた。

産業[編集]

レソザヴォーツクの産業は林業と製材業が中心である。その他の軽工業や食品工業も立地している。

文化[編集]

レソザヴォーツクには地方史博物館が立つ。

25km南のキーロフスキー地区シマコフカにはシマコフスキー鉱泉があり、沿海地方でも重要な保養地となっている。

人口推移[編集]

  • 4万4100人(1989年)
  • 4万2185人(2002年)
  • 4万0959人(2010年)
  • 3万5433人(2021年)

気候[編集]

レソザヴォーツクの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F −12.1
(10.2)
−7.2
(19)
2.5
(36.5)
14.1
(57.4)
21.0
(69.8)
25.2
(77.4)
27.7
(81.9)
27.2
(81)
22.0
(71.6)
13.6
(56.5)
1.6
(34.9)
−8.7
(16.3)
10.58
(51.04)
日平均気温 °C°F −18.0
(−0.4)
−13.5
(7.7)
−4.0
(24.8)
7.0
(44.6)
14.1
(57.4)
19.3
(66.7)
22.6
(72.7)
21.8
(71.2)
15.3
(59.5)
6.7
(44.1)
−4.4
(24.1)
−14.5
(5.9)
4.37
(39.86)
平均最低気温 °C°F −23.9
(−11)
−19.8
(−3.6)
−10.5
(13.1)
−0.1
(31.8)
7.2
(45)
13.4
(56.1)
17.5
(63.5)
16.4
(61.5)
8.6
(47.5)
−0.2
(31.6)
−10.4
(13.3)
−20.3
(−4.5)
−1.84
(28.69)
降水量 mm (inch) 11
(0.43)
8
(0.31)
16
(0.63)
26
(1.02)
49
(1.93)
61
(2.4)
98
(3.86)
116
(4.57)
79
(3.11)
42
(1.65)
22
(0.87)
13
(0.51)
541
(21.29)
[要出典]

出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ CITY POPULATION”. 2023年5月24日閲覧。

外部リンク[編集]