リエゾン・ダンジェルーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リエゾン・ダンジェルーズ
Liaisons Dangereuses
出身地 ドイツの旗 ドイツ デュッセルドルフ
ジャンル ニュー・ウェイヴ、エレクトロパンク、EBM
活動期間 1981年 - 1982年
レーベル Teldec
共同作業者 アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンDAFマラリア
公式サイト www.liaisonsdangereuses.de
旧メンバー ベアテ・バルテル
クリス・ハース
クリシュナ・ゴワノー
著名使用楽器
Korg MS-20

リエゾン・ダンジェルーズ:Liaisons Dangereuses:Gefährliche Liebschaften)は、ドイツのバンド。1981年、ベアテ・バルテル("Mania D"メンバー)とクリス・ハース1956年生まれ、2004年没、元DAFメンバー)で結成される。現在のエレクトロニック・ミュージックのシーンに影響を与えたプロジェクト。

プロジェクト名は、ラクロの小説『危険な関係』から取られた。

来歴[編集]

リエゾン・ダンジェルーズの正式立ち上げ前に、CHBB の名前での活動歴あり。10分程度の4作品を無題のまま、カセットテープでリリースしている。リリースパッケージがカバーで色分けされていたため、それぞれ、"Schwarz"(黒)、"Silber"(銀)、"Blau"(青)、"Rot"(赤)と呼ばれている。50本のみのリリースだったこれらのカセットは、リエゾン・ダンジェルーズの補足的な作品とみられている。

1981年、クリシュナ・ゴワノーをリードシンガーに加え、リエゾン・ダンジェルーズとしてアルバムとシングル「Los Niños Del Parque」を発表。「Los Niños Del Parque」はドイツのアンダーグラウンド・シーンでヒット。Korg MS-20によるその際立ったベースラインは、後々まで数多くのミュージシャンにサンプリングされていくことになる。フランクフルトのDJ Torsten Fenslau は「Out of the Ordinary」の最たる例と述べている。この曲の最大の特色は、ポップ・ミュージックで多用される4/4拍子ではなく、ポリリズムの6/4拍子のベースラインを使用していることであった。

リエゾン・ダンジェルーズは非常に寡作に終わったが、その影響度は計り知れない。2人のドイツのエレクトロニック・ミュージック史上のパイオニアは、その短い活動期間でエレクトロニック・ボディ・ミュージックテクノの基本スタイルを構築することになった。このグループの業績はクラフトワークDAFと並び賞されることも多い。2004年、ベアテ・バルテルは、マラリアのBettina Köster と「KRACH」名義での活動を開始。2005年12月、彼女はストックホルムのフェスティバル「moment:berlin」に、BPWWのベーシストとして出演した。このときのBPWWのメンバー構成は、ベアテ・バルテル(ベース)、Martin Peter(ギター)、Emilio Winschetti(ボーカル)、Thomas Wydler(ドラム)。

クリス・ハースは2004年10月、ベルリンにて他界している。

メンバー[編集]

ディスコグラフィ[編集]

アルバム[編集]

  • Liaisons Dangereuses (1981年)

シングル[編集]

  • "Los niños del parque" (1982年、ミュート・レコード)
  • "Los niños del parque" (1982年、ミュート) ※マキシシングル
  1. Los niños del parque
  2. Etre Assis Ou Danser
  3. Mystère Dans le Brouillard
  • "Los niños del parque" (1990年、ミュート) ※リミックス
  1. レネゲイド・サウンドウェイヴ Mix, Edit by ホルガー・ヒラー
  2. Original 7" ver.
  3. Official Live Mix - Vocal (Mixed by DelKom (ガビ・デルガド & サバ・コマッサ (Saba Komassa)))

CHBB[編集]

  • 1 - Schwarz (1981年) ※カセットテープ
  • 2 - Rot (1981年) ※カセットテープ
  • 3 - Blau (1981年) ※カセットテープ
  • 4 - Silber (1981) ※カセットテープ

外部リンク[編集]