ヒア・カムズ・ザ・ホイッスルマン

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ヒア・カムズ・ザ・ホイッスルマン
ローランド・カークライブ・アルバム
リリース
録音 1965年3月14日 ニューヨーク[2]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ジョエル・ドーン、ローランド・カーク
専門評論家によるレビュー
ローランド・カーク アルバム 年表
スライトリー・ラテン
(1966年)
ヒア・カムズ・ザ・ホイッスルマン
(1967年)
ビューティフル・イーディス
(1967年)
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ヒア・カムズ・ザ・ホイッスルマン』(Here Comes the Whistleman)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、ローランド・カーク1965年に録音、1967年アトランティック・レコードから発表したライブ・アルバム

解説[編集]

プロデューサーのジョエル・ドーンの案により、録音スタジオに少数の観客を迎えてスタジオ・ライブ形式で録音された[3]。本作の時点では、カークはまだアトランティックと専属契約を結んでいなかったが、後の『溢れ出る涙』より正式に同社へ移籍する[3]

Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、本作のバンドの音楽性に関して「ハードなジャンプ・ブルースとディープなR&B」、バラードにおけるカークの演奏について「ベン・ウェブスターコールマン・ホーキンスを合わせたような、ピュアで詩的な陶酔」と評している[4]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はローランド・カーク作。オリジナルLPでは1. - 3.がA面、4. - 7.がB面に収録されていた[5]

  1. ルーツ - "Roots" - 4:12
  2. ローランド・カークの曲紹介〜ヒア・カムズ・ザ・ホイッスルマン - "Here Comes the Whistleman" - 5:42
  3. ローランド・カークの曲紹介〜月に願いを - "I Wished on the Moon" (Dorothy Parker, Ralph Rainger) - 5:53
  4. メイキング・ラヴ・アフター・アワーズ - "Making Love After Hours" - 4:29
  5. イエスタデイズ - "Yesterdays" (Otto Harbach, Jerome Kern) - 4:07
  6. アルミニウム・ベイビー - "Aluminum Baby" (Jaki Byard) - 6:12
  7. ステップ・ライト・アップ - "Step Right Up" - 4:49

参加ミュージシャン[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ オリジナルLP (SD 3007)ジャケット裏には「ⓒ1967」と記載されている。また、『ビルボード』第79巻第4号(1967年1月28日)p.52の新譜紹介コーナー「NEW RELEASE INVENTORY CHECKLIST」に本作も掲載された(Google Books参照)。
  2. ^ Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月24日閲覧。
  3. ^ a b ジョン・クルース 著、林建紀 訳『ローランド・カーク伝 溢れ出る涙』河出書房新社、2005年、156-158頁。ISBN 4-309-26825-0 
  4. ^ Jurek, Thom. “Here Comes the Whistleman - Rahsaan Roland Kirk, Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月24日閲覧。
  5. ^ Roland Kirk - Here Comes The Whistleman (Vinyl, LP, Album) at Discogs