ニッダ川

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ニッダ川
ニッダ川 2004年4月18日撮影
クライン・カルベン付近
水系 ライン川
延長 98 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 1,619.3 km²
水源 タウフシュタイン(フォーゲルスベルク山地
水源の標高 720 m
河口・合流先 マイン川フランクフルト・アム・マイン ヘヒスト地区)
流域 ドイツの旗 ドイツヘッセン州
河口の標高:95m
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流路
ニッダ川水源の高層湿原
河口付近

ニッダ川(ニッダがわ、Nidda)は、ドイツヘッセン州を流れるである。フォーゲルスベルク山地に源を発し南西へ流れ、フランクフルト・アム・マインマイン川合流する。

流路[編集]

水源

高層湿原に位置する。ショッテンの町を過ぎたあと、川はニッダシュタウ湖に達する。次いで、同名の町ニッダへ至る。この町では、ニッダ渓谷にヴェッター川が流れ込みヴェッターラウと呼ばれる地形を持つフリートベルク地区を流れてゆく。さらに下流にはカルベン、そしてニッダー川が流れ込んでくるバート・フィルベルがある。バート・フィルベルを過ぎるとエーレンバッハ川が合流する。ハールハイム地区からフランクフルト市街に入り、水源から98kmの地点、ヘヒスト地区の「ヴェールトシュピツェ」と呼ばれる場所でマイン川に合流する。

支流[編集]

ニッダ川には多くの小川や小さなせせらぎが流れ込んでくる。下流より記載。「*」表記は左岸支流を示す。

  • ズルツバッハ (Sulzbach)
  • ヴェスターバッハ (Westerbach)
  • シュタインバッハ (Steinbach)
  • ウルゼルバッハ (Urselbach)
  • カルバッハ (Kalbach)
  • エシュバッハ (Eschbach)
  • エーレンバッハ (Erlenbach)
  • ランドグラーベン (Landgraben)*
  • ニッダー (Nidder)*
  • ヴァインバッハ (Weinbach)
  • ロスバッハ (Rosbach) - 下るにつれガンスバッハ (Gansbach)、河口付近ではアウバッハ (Aubach)と名前を変える。
  • ヴェッター (Wetter)
  • ホールロフ (Horloff)
  • アイヒェルバッハ (Eichelbach)*

治水[編集]

多くの蛇行があったニッダ川の水路は、20世紀に26年かけて洪水の危険を軽減するために、流路を直線的に、河床は深くなるように改修された。これによって川の全長は元のほぼ半分近くまで短縮された。だが、1993年以降、ニッダ川は徐々に自然の流れに戻されつつある。